2020年6月26日 金曜日/曇り/風なし
Lynchの「シットコム」『RABBITS』シリーズは、多分、それぞれのウサギの発するセリフの時系列がバラバラになってるんだろう。
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"イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。 本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。"(Wikipediaより)
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予約した食パンを買いに夕方外に出ると、少し前より(すなわちコロナ騒ぎが最高潮だった頃より)も、人が歩いていて、鬱陶しかった。行ったパン屋(2ヶ月以上は臨時休業していた)は、店員がパンを取る方式になっていて、カウンターにも、今やおなじみ、透明ビニールシートが垂れ下がっていた。
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殺傷能力、殺害衝動、更にその「実績」に於いて、人類は史上最凶の殺戮生物だろう。
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前にも書いたが、一般に思われているのとは逆で、「平和ボケ」とは、[あまりにも長く戦争を体験しないせいで、戦争の恐ろしさ・無情さ・無慈悲さ・バカバカしさ・制御の難しさを「忘れて」しまい、戦争を問題解決の有効な手段だと思い始めてしまう状態]のことだ。
もしも「平和ボケ」を一般に思われているような、「他国が攻め込んで来ることに対する危機感の欠如」という意味で使うのなら、「平和ボケ」は大いに結構な状態で、人類が進むべき道だ。
今の日本で、強盗や人殺しや人攫いにビクビクしながら、町内を歩いたり、国内を旅行したりしている人はまずない。あるいは、武田信玄と上杉謙信は、お互いの存在に危機感を持っていたかもしれないが、中国やロシアからの侵攻については全く無警戒だったはずだ。ちょうど、今のアメリカ政府や日本政府が、中国政府やロシア政府の動向には目を光らせているが、おそらく多分きっといるアンドロメダ星雲の植民地主義軍事国家の動向については何も心配していないし、だから何の手も打っていないのと同じだ*。
脅威の対象の「臨界線」を外へ外へと押し出して来たのが、人類の歴史だ。それは世界中どこでも同じ。或る個人にとって「村が世界」の時は、隣村が警戒すべき脅威だった。国家ができると、脅威の臨界線が隣村から隣国に移動した。他国の侵攻を警戒する国民は、精神的な成熟度としては、実質、隣村からの襲撃を警戒する村民と同じ。