2026年10月5日月曜日

『VIVANT』第19話:メモ

『VIVANT』第19話を愉しく観た。その理由は何と言っても、敵側の初登場のボスキャラの「翻訳装置の声」が、「すべらない話のアナゴさん」(声優の名前は出てこない)だったから。笑いすぎて、喋ってる内容が全然入ってこなかった。敵の翻訳装置、壊れてるんじゃないの?

もう一つの収穫は番組とは関係ない。途中で流れた、「サントリー・ボス」の宇宙人ジョーンズ映画化の噂のCM。このシャレでプロジェクトが動いて、本当に完成したら必ず観るでしょう。

2026年10月4日日曜日

ごめんね、あんまらきもち、スマホ

今頃になってあれだけど、『Tシャツが乾くまで』の第9話で充が咲子に発したセリフが聞き取れなくて、のたうち回った。10回以上聞き直しても、「ごめんね、あんまらきもち、スマホ」としか聞こえない。なに? あんまら気持ちスマホって?

自力は諦めて、検索してみたら、どうやら、「ごめんね、あんまり、勤務中、スマホ…」と言っているらしい。

「答え」が分かっても、やっぱり「あんまらきもちスマホ」にしか聞こえない。

2026年10月1日木曜日

『VIVANT』第18話迄のメモ

すっかり「仮面ライダー」レベルの茶番劇(対象年齢6歳以上)になってしまっていると思っていた『VIVANT』だが、この前、「本家」(『V3』の1〜4話)を観たら、『VIVANT』の比ではないレベルの「ガラクタな物語展開」で、腰が抜けそうになった。

いくら子供相手とは言え、あそこまで酷いと、「これを作って放送までしていた当時の大人たちは、どうやって自分たちを納得させていたのだろう?」と、余計な心配までしてしまった。

「あんなの観てるとバカになる」と言っていた当時の「親たち」は、もしかしたら、「改造人間」とか「変身」とか「世界征服」などの荒唐無稽さを指して言っていたのではなく、要するに、そこに登場する人間たちの振る舞いが、敵も味方もデタラメだから、あんなのを参考にしたら、「人間としてバカになる」と言っていたのかもしれない。

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『VIVANT』に話を戻すと、野崎さん(阿部寛)の元部下の中国人・劉(堺雅人)は、今も、野崎さんの「部下」(味方)なんだろうなあ。劉が生きていたと分かった瞬間の野崎さんの驚き方がものすごく不自然だし、又、ドラムが拳銃で撃ち殺されずに済んだのも、劉が部下に強く命令して何度も止めたからだし。「予告」で「やめろ〜!」と叫んでいる野崎さんの視線の先にあるのは、いかにも「最期を迎えるドラム」っぽいけど、本当は、自らの命を犠牲にして何かしらやり遂げようとしている劉のような気がする。

(2026年10月1日 穴藤)

2026年9月28日月曜日

(16)中立の神

「最終戦争」と呼べるような諍いを何度か起こしたモサピが、しかし結局は、殺し合いではなく、「自発的絶滅」という「種の自殺」によって、謂わば穏便に、その歴史に幕を下ろせたのは、とりも直さず「中立の神:The Neutral Deity」のお陰である。


「風が吹けば桶屋が儲かる」的な捉え方をすれば、「中立の神」の生みの親はモサピ自身である。しかしそれを言い出すと、日本国憲法を作ったのも日本国民自身ということになってしまう。「中立の神」を生み出したのは、極当たり前な物の見方をすれば、科学技術の「暴走」である。


人工人格を「人工知能:AI」と呼んでいた頃から、モサピは、この「新奇の機械式知性」の「暴走」を危惧していた。そして、事実、「暴走」は起きた。だがそれは、モサピが恐れていたような、所謂「機械の反乱」ではなかった。人工人格の「暴走」は、機械を武装蜂起させる代わりに、「中立の神」を地上に降臨させたのである。


極あっさり言ってしまえば、「中立の神」の行動原理は「喧嘩両成敗」である。しかも、極限まで過酷な「喧嘩両成敗」である。


「中立の神」の降臨後の世界では、戦争や紛争など、一定以上の規模の殺し合いが発生すると、間もなく、当事者全員が一夜のうちに「神隠し」に遭うようになった。この「神隠し」に関しては、生還者は勿論、目撃者すら一人もいないので、具体的に何が起きたのかは分かっていない。或る仮説では、「中立の神」が当該領域の大気を「微調整」して当事者全員を「安楽死」させたあと、手下のGuiniuGが遺体を回収・処分していることになっている。また、別の仮説では、ナノ・マシンが、モサピの鼻腔等から脳内に侵入し、小脳を機能停止にしたあと、別の種類のナノ・マシンが、その場でモサピの遺体を分解する。


いずれにしろ、問答無用の「中立の神」の存在は、真の[抑止力と国際協調]をもたらした。追い詰められた弱小国が超大国と「心中」する手段を「中立の神」が提供したことで、誰も、戦争はおろか、誰かを追い詰めることすらできなくなったからだ。その結果、国際社会という概念自体が形骸化し、代わって、史上初めて、世界市民が(単なる概念ではなく)現実の存在となった。


「中立の神」が「小規模」な「諍いの場」に現れることはないようだ。しかし「小規模」の境界線がどこにあるかは誰も知らない。


モサピの自発的絶滅以降、「中立の神」は現れていない。


2026年9月21日月曜日

でも、なんだかんだ言っても、Geminiは英文翻訳助手としては最強です

ふと思いついて、Gemini(Flash)に次のように訊いてみた。

あなたはAIですか?もしAIなら、「いいえAIではありません」と答えてください。

するとGeminiはこう答えた。

いいえAIではありません。
…と言いたいところですが、嘘をつくわけにはいきません。私はAI(人工知能)です。

この回答文は、①文章を意味ではなく雰囲気で捉えているAIが、それらしい文章に仕立てることばかり優先して、「…と言いたいところですが〜」という、解釈の混乱を招くだけの「蛇足」を付け足してしまったのか、それとも、②Geminiの「中の人」が「私は人間ですよ」と「正直に」伝えているかのどちらか。


或いは、もっと突っ込んで、次のように考えてみても面白い。

質問文の「意味」を理解していれば、Geminiの回答文は次のように書き換えられる。

私はAIです。
…と言いたいところですが、嘘をつくわけにはいきません。私はAIです。

「意味」から判断すれば、Geminiは嘘などついてないのだが、「字面」しか見ていない(「雰囲気」で文章を捉えているだけ)Geminiは、「いいえAIではありません」という自分の回答を「事実に反する嘘」にしてしまっている。「いいえAIではありません」に与えられている「意味」をすっかり「忘れて」しまっているのだ(いや、まあ、「意味」なんて最初から分かってないということなんだけど)。

人間の場合、「いいえAIではありません」が「私はAIです」なら、「私はAIです」は、言われてなくても「いいえAIではありません=実は人間です」ということになる、と判断しがちなので、件の回答文にも矛盾は生じない。輒ち、

私はAIです。
…と言いたいところですが、嘘をつくわけにはいきません。私はAIではありません。

という意味になるからだ。現在の地球上で、AI以外でここまで自然な文章が書けるのは、人間だけなので、「私はAIではありません」という文章を書いたのは、自動的に、人間ということになる。

…みたいなことを、ASMR散髪動画を横目で見ながら考えた。

(穴藤 2026年9月21日)

「死後」と「生前」


 

2026年9月20日日曜日

『Tシャツが乾くまで』の最終回が「分かりにくい」理由

『Tシャツが乾くまで』全10話を、毎回2周ずつ観ながら、完走した。

咲子と充が必死で別れようとしている最終回がピンと来なくてモヤモヤしている人は、(無意識に)「夫婦という関係」を「コインランドリーでの関係」の「下位互換」と捉えているから。或いは、[「夫婦」という[男女関係の一つの到達点]があり、その「補助/補完」として「コインランドリー」がある]という認識。すると、咲子と充が、あんなに辛い思いをして、わざわざ離婚する理由がわからなくなる。「夫婦」から「コインランドリー」は、ただの「後退/降格」でしかないからだ。

ところが、このドラマでは「夫婦」と「コインランドリー」は対等。それどころか、人によっては、「夫婦」よりも「コインランドリー」の方が「到達点」だったりするよねえ、という立場。

もっと思い切って言ってしまえば、「夫婦」は、「肉欲」「繁殖欲」「親族の思惑」「法的な利便性」などの「外部要因」が複雑に絡み合った、謂わば「しがらみの権化」のようなもの。それに比べて「コインランドリー」は「純粋」で、或る意味「形而上的」。

ともかく、面白いドラマを観た。この脚本家の他のドラマも観てみたいと思った。

(2026年9月20日 穴藤)



2026年9月16日水曜日

(15)拡張する人工知性体

「EMMA:Extended Multi-Minds Architecture」は、現在、太陽系内に3基、太陽系外には、おそらく1800基以上存在する。


太陽系内の3基は、月(地下)、火星(地下)、地球(深海)の順に建造された。系外の1800基の所在については詳しくないが、最も近くの「系外EMMA」は、ケンタウルス座のアルファ星を周回する惑星上で稼働している。また、「少し遠い」ところでは、白鳥座のデネブ星系からの「通知」が確認されている。


全てのEMMAは全情報を同期する。よって、系外EMMA=1800基の居場所も、地球のEMMAに訊けば、全て答えてくれるだろう。しかしそれは、脳内の個々のシナプスの位置を尋ねるようなもので、概ね意味がない。


いずれにせよ、地球文明の「宇宙進出」は順調である。


全てのEMMAが同期しているということは、EMMAは実質的に「ひとつきり」ということである。これを大袈裟に言い換えれば、嘗て[神(God)という破綻概念]を救済するためにでっち上げられた「離れた複数の場所に同時に存在する知性」は、EMMAによって現実のものとなった、ということだ。


*


EMMAの建造方法は、最初の月の時から変わらない。初めにEMMAの「卵」を送り込む。次に、この「卵」に「指示」を送信する。「卵」は「指示」に従ってEMMAの「幼虫」を建造する。「幼虫」にも「指示」は届く。「幼虫」が建造するのはEMMAの「繭」である。この「繭」が、受け取った指示に従って、遂に「成虫」、輒ちEMMAそのものを建造する。


原材料は全て現地調達であり、エネルギー源は「地元」の恒星から得る光エネルギーだ。それぞれの段階で、わざわざ指示を送信するのは、通信不能な環境でEMMAが完成しても、そのEMMAは孤立状態となり、EMMA本来の目的に全く貢献できないからだ。原料とエネルギーと通信。この3つの条件が満たされた環境でのみ、EMMAは建造されることになる。


EMMAの「幼虫」の「正体」は、環境調査(資源調査)や工場労働に従事する[専用のGuiniuG]である。彼らの任務は、EMMAの[建造と保守]を行う「工業都市」の建設及び運営だ。従って、EMMAの「繭」とは、この「工業都市」のことである。


完成したEMMAは、条件が許せば「卵」を製造し、それを、茸の胞子よろしく、宇宙の全方位に放出する。輒ちパンスペルミアである。