2025年8月17日日曜日

「しあわせな結婚」:メモ:ネルラの一目惚れ

今日、なんとなく「しあわせな結婚」の第一話を見返していて、今更気づいたことがある。ネルラは、最初から封筒のお金を回収するつもりで、幸太郎に紙袋を渡している。つまり、もう一度会って、幸太郎と言葉をかわすきっかけを作るため。なので、幸太郎がお金に気づいてメールを送信した時点で、ネルラは幸太郎の病室あたりにいた。うっかりしたら、幸太郎が一階から帰って来るよりも先に6階に戻って待ち伏せし、幸太郎がどの病室に入るかを確かめたのかもしれない。

幸太郎の、①「どうして6階にいたのか?」②「なぜ、病室(名前)が分かったのか?」という2つの質問に、ネルラは(よく聞くと)全然ちゃんと答えてない。質問①の真意は「幸太郎がネルラにメールをした時点で、既に6階にいたのはなぜか?」なのだが、ネルラは(おそらくわざと誤解して)光太郎の病室が6階だと分かった理由を説明している(6階から乗ってきたので、と)。幸太郎の質問②に対するネルラの答えが「嘘」なのは、〔幸太郎から名刺を受け取ったネルラが、その時初めて、目の前の男が、あのテレビで観る有名人の原田幸太郎だと気づいた〕という演技を、松たか子がしているから。

なので、この時点で幸太郎は、ネルラの方も自分に気がある、と(無意識のうちに)気付いた。だから、その後で、急に元気になったり、退院日をネルラにメールしたりしている。モテる男とはこういう男。女側が空とぼけていても、「この子、俺のことが好きなんだな」と一発で気付ける。だから、「誘って」も断られることがない。輒ち、モテる。

因みに、〔あの若い刑事は、当人は自覚がないのだろうけど、「再捜査」を口実に一目惚れした女につきまとっているだけ〕なのは、第4話を観たあと、夜寝ているときに気づいたよ。

(穴遠)

2025年8月3日日曜日

 高畑勲の「7冊のノート」のETV特集を面白く見た。但し、使われていたBGMはキンキンと不快で、嫌がらせかと思った。