「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
2025年8月30日土曜日
2025年8月29日金曜日
2025年8月26日火曜日
2025年8月23日土曜日
2025年8月17日日曜日
「しあわせな結婚」:メモ:ネルラの一目惚れ
今日、なんとなく「しあわせな結婚」の第一話を見返していて、今更気づいたことがある。ネルラは、最初から封筒のお金を回収するつもりで、幸太郎に紙袋を渡している。つまり、もう一度会って、幸太郎と言葉をかわすきっかけを作るため。なので、幸太郎がお金に気づいてメールを送信した時点で、ネルラは幸太郎の病室あたりにいた。うっかりしたら、幸太郎が一階から帰って来るよりも先に6階に戻って待ち伏せし、幸太郎がどの病室に入るかを確かめたのかもしれない。
幸太郎の、①「どうして6階にいたのか?」②「なぜ、病室(名前)が分かったのか?」という2つの質問に、ネルラは(よく聞くと)全然ちゃんと答えてない。質問①の真意は「幸太郎がネルラにメールをした時点で、既に6階にいたのはなぜか?」なのだが、ネルラは(おそらくわざと誤解して)光太郎の病室が6階だと分かった理由を説明している(6階から乗ってきたので、と)。幸太郎の質問②に対するネルラの答えが「嘘」なのは、〔幸太郎から名刺を受け取ったネルラが、その時初めて、目の前の男が、あのテレビで観る有名人の原田幸太郎だと気づいた〕という演技を、松たか子がしているから。
なので、この時点で幸太郎は、ネルラの方も自分に気がある、と(無意識のうちに)気付いた。だから、その後で、急に元気になったり、退院日をネルラにメールしたりしている。モテる男とはこういう男。女側が空とぼけていても、「この子、俺のことが好きなんだな」と一発で気付ける。だから、「誘って」も断られることがない。輒ち、モテる。
因みに、〔あの若い刑事は、当人は自覚がないのだろうけど、「再捜査」を口実に一目惚れした女につきまとっているだけ〕なのは、第4話を観たあと、夜寝ているときに気づいたよ。
(穴遠)