2023年12月21日木曜日

38.5度。しかし、コロナでもインフルでもない

12月12日の火曜日の夕方、フラフラするので熱を測ってみたら38.5度。こりゃ、どっちだ? しかしどっちかだろう、ということで、翌日、近所の発熱外来で検査をしてもらったら、コロナもインフルエンザも共に陰性(コロナは念のためにPCR検査までしてみたが、翌日、陰性の知らせ)。熱冷ましと咳止めと扁桃腺の腫れどめを処方されて、〔鼻の奥+喉〕の痛み(あとで、それは「上咽頭」と呼ばれる部分だと知った)と、始まったら止まらない咳(喘息患者の苦しみがわかったような気がした)による、一種の呼吸困難状態を一週間辛抱した。

一週間の間、体温は、夕方から夜をまたいで明け方まで高くなり、朝から昼かけて低くなる(しかし決して平熱にはならなかったが)という「タチ」の悪さ。つまり、日の出と共に、熱その他の症状が沈静化するせいで、朝になるたびに、病み上がりのような独特の清々しさを錯覚してしまい、「ああ、昨夜は辛かったけど、これで峠は越えたなあ」と騙され続けることになるからだ。

で、発症から一週間経ったが、良くなった気がしない。仮にコロナの偽陰性だったとしても五日もすれば症状は「軽快」しているはずだが、熱は下がらないし、咳も止まらない。それになんだか、昨日から目が充血してきて、ちょっと寝て起きたら目ヤニで目が開かないことも(こんな体験は幼児期以来)。何より、唾を飲むだけで鈍痛が走る喉(上咽頭)の状態が鬱陶しくて仕方がない。症状が悪化してくると、頭蓋骨にある空洞(目、鼻、口、喉)全体で、大規模市街戦が展開しているような有様。ようやく、これは、病気が違うぞ、と思う。

というわけで、行きつけの耳鼻咽喉科クリニックに予約の電話を入れ、電話口で事の次第を説明したら、その時点で看護師に「ああ、アデノですね〜」と言われ、実際の医師の診断もアデノウィルス感染だった。所謂「咽頭結膜熱」別名「プール熱」。子供がよく罹る。

身近に子供はいないし、子供に接する機会もほぼ皆無なので、どこで「拾って」きたのか全く見当がつかないが、さっき少し調べてみたら、全国規模でアデノ大流行中とのこと。全国規模で大流行中なら、そこらじゅうに転がっているのだろう。

処方された薬のおかげか、自己免疫軍がポツダム宣言を出すあたりまで来たおかげかは不明だが、今は、すっかり楽。喉は全く痛くなくなったし、咳もほぼ出ない。鼻も詰まらない。目はまだ赤いので「終戦」とまではいかないが、全体としては、このような記録が書けるほどには回復している。

アデノでいろいろ一週間飛んだ。そして体重は3キロ減った。(2023.12.21記)