『光る君へ』を毎週堪能している。どのくらい堪能しているかというと、一周観終わったら直ちに2周目を観る。それくらい堪能している。
人物の振る舞いが、「善人」も「悪人」も「自然」なところが好い。人間の「強さ」と「弱さ」の有りようも「自然」で好い。
例えば(?)、今回の第5回「告白」。まひろが、「父親」を「恨んだり」、「殺人犯ミチカネ」を「呪ったり」していた「本当の理由」は、「母親が殺された一番の原因は自分にある」という、まひろにとっての「真実=憑き物」を逸らしたり、見えなくするための、(多分)無意識の「防衛反応」だったということが、道長に対する「告白」で、視聴者と(おそらく)まひろ自身に明らかにされ、結果、6年間まひろに祟り続けた「憑き物」が遂に祓われる、とか。最後の場面で、父親の胸の中で泣くまひろは、(まあ、来週になってみないと分からないけど)、もう、父親に対するワダカマリを解消している。だって、父親に「アタる」理由は、もうまひろにはないから。
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安倍晴明が、今でいう、USAのCIAとか、或いは昔のFBIのフーバー長官のような存在として描かれていて面白い。UKで言えばMI5とかMI6とかのトップ。要するに、「呪詛」と称して、実際には具体的な秘密工作をしている組織の長というニュアンス。