「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
2024年11月30日土曜日
『ライオンの隠れ家』⑧:memo
2024年11月29日金曜日
【老猫介護】氷なら舐められる
2024年11月26日火曜日
『光る君へ』#45「はばたき」:memo
まひろさん:「旅に出ます」
道長:(ガーーーン!)
しかし、皆の目があるので、その場はゆったり構えて、平静を装う道長。
居ても立てもいられない道長。まひろさんの部屋に直行するが、まひろさんは娘の賢子(かたこ)と何か話していて入れない。なので、外でぼーっと突っ立って待つ。
やっとまひろさんの部屋に入ると、あたふたと御簾を下げて、「なんでなん?」と訊く道長。
まひろさん:「近くにいても、どーせ、あたしたち、どーにもらなんし。あと、薄々気づいていたと思うけど、賢子は、あんたの子やから」
道長:(かもしれないとは思っていたけど、そう正面切って言われると、やっぱりガーーン!)
一人前になった娘(賢子)の姿を、遠くからこっそり見て、「ギリギリアウト」になる道長。倫子さんとの間に生まれた娘たちからは悉く憎まれてしまったけど、最愛の女との間にできた娘には決して憎まれることはないという安心感もあり(政の駒として使う必要がないから)、なんだか、いろいろなものから解放されて、一種の「死」を通過する道長。
「気の毒」なのは倫子さん。まひろさんが居なくなって、やっと夫婦水入らずと思ったら、夫は、まるで〔長年連れ添った妻に先立たれた男〕みたいな境地になって、さっさと坊主になってしまう。それでも、衛門に道長の物語の執筆を依頼する倫子さんもまた別の境地に達している様子。
(穴藤 2024/11/26)
2024年11月23日土曜日
2024年11月21日木曜日
2024年11月19日火曜日
『660万人の孤独』
「戦争」を巡るドキュメンタリーと言えば、「ドンパチ」や〔「権力者」の「奇行」〕に焦点を当てたモノが殆どだが、今回の「日本 660万人の孤独」は、そんな〔軍事オタクや政治オタク向け〕とは全く違う、もっと「地味」で、しかし、もっとずっと「地に足がついた」内容になっていて好かった。
軍人でも政治家でも権力者でもない我々の身に降りかかる、「具体物」としての「戦争(戦後)」を教えてくれる。
「戦争」や「戦後」が語られるときにも、なぜか素通りされたり、一言で済まされてきた部分を、詳細にとまではいかなくても、少し丁寧に描き出してくれている佳作。最近はskipしてもいいかなと思える題材も多い「バタフライエフェクト」だが、今回のは必見。
(穴藤 2024/11/19)