2024年12月7日土曜日

『光る君へ』#46「刀伊の入寇」:memo

第45回のあとの次回予告で流れた、偽の「乙丸:死亡フラグ」にはすっかり騙された。

今回、一番好かったのは、「作家魂」に火がついて、実はやる気満々な赤染衛門に対し、倫子さんが、最初驚き、しかし、やさしく微笑む場面。『光る君へ』が、平安時代とか藤原家とか天皇とか言いつつ、正体は〔女流作家(たち)の物語〕だということを、再確認した。


それで言うと、『源氏物語』を元ネタにして、そこから逆に、「『源氏物語』のネタになった、作者(まひろさん)の実体験の物語」を作り上げたのが、この『光る君へ』という大河ドラマなのに、今回、そのドラマの中で、周明がまひろさんに書けばと勧めている物語が、何のことはない、『光る君へ』という物語そのものなのが、面白かった。『源氏物語』と『光る君へ』との間でぐるぐる回る「ウロボロス」的矢印。


(2024/12/07 穴藤)