今日の『CLASSIC TV』の最後にスタジオで演奏されたベートーベンの弦楽四重奏第16番第3楽章は、
死にかけている人間の魂(第1バイオリン)が、天国に行きそうになったり、地上(他の3つの楽器)に戻ったりしているみたいな演奏で、すごく怖かった(不穏だった)。
あれが元々ああいう曲なら、ベートーベンをちょっと見直したところだけど、そうでもない気もする(ベートーベンの音楽ってハリウッド映画みたいであんまり好きではないが、今日聴いたアレなら、単館上映映画みたいで面白い)。
演奏者の解釈で、意図的にああいうふうに演奏したのか? それとも、ただ単にバイオリンのチューニングがおかしかっただけなのか? ともかく、初めて聞いた曲だったので、「正解」がわからなくてモヤモヤしたので、他の人達の演奏を配信でいくつか聴いてみた。
結果、どれ一つとして、[番組で流れた演奏のような「死神風」]ではなかった。良くも悪くも、みんな、聞き馴染みのある「響き」だった。
で、演奏が終わった直後の松山ケンイチの長めの「沈黙」について、色々勘ぐってしまった。
2025年12月4日(穴)
追記:もしかしたら、第一バイオリンの奏者のことを昔から知っている人たちからすると、あの演奏は、例えば、[志ん生最後の高座]的な意味合いを持つ演奏だったのかもしれない。だとしたら全て合点がいく。