→ついでだから、「鉄1kgと鉄1kg」ではどちらが重いかにも答えて欲しいよね。やっぱり「同じ重さ」にはならない(天秤は釣り合わない)だろうからね。
今更言うまでもなく、「鉄1kgと綿1kgではどちらが重い?」という問いは、本気で「物理的な事実」を尋ねているワケではない。人間の〔認知や理解〕の〔誤解を生じ易いクセ」を〔知らしめる・体験させる〕ための「錯覚ゲーム」のようなモノだ。
だから、本当は、「同じ重さの鉄と綿ではどちらが重い?」と尋ねる方がマチガイはないのだが、そんなふうにマトモに訊いてしまうと、誰もヒッカカラナイので、「同じ重さ」を、敢えて「紛わしい」別のコトバ(1kg)に置きかえている。
「鉄1kgと綿1kg」は或る種の寓話だとも言える。その謂わんとするところは、「同じ重さの鉄と綿を想像しても、あなたにはやっぱり、鉄の方が重いと思えてしまうでしょう?それが人間の〔認知力・理解力〕の陥穽ですから、気を付けましょうね」である。