2022年5月6日金曜日

周回遅れ

今更、他国を侵略するような国家は、完全に周回遅れ。一見すると、所謂「世界」を相手に、「抜きつ抜かれつの接戦レース」をやっているようだが、実態は、レースの興を削ぐ_邪魔な「Backmarker」。


あるいは、当人たちにしか見えない「シマ=なわばり」を取った取られたで抗争が始まるヤクザにも似ている。当人にしか見えないものが動機という点では、子育て中のカラスの_通行人襲撃にも似ている。いずれにせよ、迷惑この上ない。


「メタバース」などの概念が一般化し、自分自身の肉体すら「形骸化」しつつあるこの時代に、人間の基本媒体*である生命現象に直接干渉する_野蛮かつ原始的な手段で、すでに「形骸化」し_もはや限定的な意味と価値しか持たない国境線を無理やり「引き直そう」とするのは、自らの[知能の低さと、洞察力の欠如と、完全な勉強不足]を「白状」するのに等しい。だから、当初、周囲は、「精神障害」や「痴呆」を疑ったし、心配したのだ。


「同一周回(=周回遅れではない)」を走る者たちにとって、「軍事侵攻」は、既に「決闘」や「仇討ち」と同じになっている。よほどおかしな環境で育ったか、アタマがどうかしていない限り、今この時代に、揉め事や諍いや恨みつらみを、「決闘」や「仇討」で[解決・解消]しようとする者はいない。だから、もしも実際に「決闘」や「仇討」が起きるのを目の当たりにすれば、その[原因・動機]となった揉め事や諍いや恨みつらみの「中身」がなんであれ、そんなものはひとまず脇において、とにかく、[解決手段として「決闘」や「仇討」を選んだこと]に、驚き、呆れ、あるいは、恐れ慄く。それを一言で言えば、「時代錯誤も甚だしい」だが、「同一周回」を走る者たちにとっては、大っぴらな「軍事侵攻」は、まさに「時代錯誤も甚だしい」の極みなのだ。


(む)2022/05/06


*人間は「洗練」されるほどに、人間の基本媒体に関することは「見てみぬフリ」をするようになる。つまり、「お互いにそれについてはアンタッチャブルとしましょう」という知恵(合意?)を働かせるのだ。例えば、全ての人間は、腹の中に大便をためているし、毎日のようにそれを排泄しているが、普段の付き合いで、お互いにそんなことを意識したり意識させたりすることはない。人間の基本媒体に関することは、日常の「埒外」に置かれるのだ。つまり「治外法権」である。しかしそれは「無法」という意味ではない。「誰にとってもあまりにも当たり前で、どうすることもできないことなので、それについては、個別にとやかくいうのはやめましょう」という意味だ。人間の[肉体や命]そのものを、人間の取引の道具に使うことを放棄する、というのは、その一つの到達点。「大便」を「無いもの」として扱うように、肉体や命も「無いもの」として扱う。「無いもの」なので、当然、それを取引や駆け引きの道具や条件には使えないし、使わない。