久しぶりに観た『有吉eeeee!』で「AmongUs」という面白いゲームを知った。
で、一つ気がついた。
インポスターが二人の時、本物のインポスターを告発した者は、限りなくインポスターではない、と。具体的に言えば、ジロー君が「タロー君はインポスターだ」と推理もしくは告発し、他のみんながその意見に納得して、実際にタロー君を追放したら、本当にタロー君がインポスターだった場合、ジロー君はクルー(インポスターではない)と考えてまず大丈夫だろう、と。インポスターが仲間のインポスターを「売る」利点はほぼ何もない上に、インポスター同士は正体を知っているので、クルーのように、〔「間違って」仲間を「売って」しまうこと〕もないからだ。
「ほぼ」何もない利点は、一つならある。それは、今述べた〔インポスターは仲間のインポスターを「売らない」説〕を全員が採用すると、インポスターを「売った」インポスターは、その後はインポスターだとは疑われなくなる、というものだ(ただし、他のインポスターをあまりにあっさり、あるいは大した根拠も示せずに「見破る」と、自分自身がインポスターではないかと疑われるだろう。なにしろ、誰がインポスターかを「知って」いるのはインポスターだけだから。まあ、そういう場合は、「犯行を目撃した」と言っておけばいいのだが)。上の例でジロー君もインポスターだった場合でも、インポスター仲間のタロー君を「売った」ジロー君は、そのことでインポスターではないことを証明したと見做され、今後、容疑者から外される(本当はインポスターなのに)。だから、敢えて仲間のインポスターを「売る」作戦に出るインポスターもいるかもしれない。とは言え、やはりデメリットの方が大きい。仲間が減れば、インポスターとしての「仕事」が極端に困難になるし、そもそも、インポスターの勝利条件は「最後まで正体がバレないこと」ではないからだ。
だから逆に、もし凄腕インポスターなら、仲間のインポスターを早々に「売って」、自身の「身の潔白」を「証明」してから、一人で悠々とクルーを始末していくことも考えられる。
結局、本物のインポスターを告発した者は、ただのクルーである可能性が高いが、もしそうでない場合は、おそらくきっと、ただのインポスターではなく、凄腕インポスターだということになる。そこで、こういう説も考えられそうだ。参加プレイヤーたちの〔このゲームの腕前〕が把握できている場合、〔本物のインポスターを告発したプレイヤー〕のゲームの腕前が低ければ、そのプレイヤーはただのクルーである可能性が高いが、〔本物のインポスターを告発したプレイヤー〕のゲームの腕前が高ければ、ただのクルーである可能性は相対的に低くなる(=凄腕のインポスターである可能性が相対的に高くなる)。つまり、〔本物のインポスターを告発したプレイヤー〕のゲームの腕前で、そのプレイヤーが安全な相手かどうかを、ある程度判断できるのだ。
長々と書いたが、ムロン、全ては確率のハナシ。