団時朗が死んだので、ULTRAMAN OFFICIALで『帰ってきたウルトラマン』の最終回を特別配信していた。観た。酷かった。物語も、人物描写もガラクタ。子供のごっこ遊びをテレビ放映していたとしか思えない。
重要な点は、特撮がお粗末だから観てられないのではなく、物語自体がお粗末だから観てられないということ。
前にも言ったことがあるが、『完全版純情パイン』におまけでついている、未発表漫画ネームが、そうとう雑な鉛筆書きなのに、読んでいてオモシロイ。商品として完成してなくても、オモシロイものはオモシロイのだ。つまり、特撮がしょぼいことは、作品が「観るに堪えないガラクタ」であることの理由にも言い訳にもならないということ。
『帰ってきたウルトラマン』に限らず、昔のあらゆる特撮モノは、(初代『ゴジラ』を除いて)今見ると、そもそも物語として観てられない。物語製作者として、あの「ふざけた態度」は何なんだろう? 子供を含めた視聴者(観客)を舐めてるのかな?
若いときにああいうシロモノに影響を受けて、年を取ってから、あんなガラクタをわざわざリメイクしている人達にとっては、「撮影を工夫するオモシロサ」が全てなんだろう。まるで、オカズばっかりに凝って色々作り直すけど、いつまで経っても米が不味い弁当屋や定食屋みたいだ。