今年の『格付けチェック』の「大活躍」で、ふと思い出し、DAIGOが主人公の吹き替えをやった『WANTED』を引っ張り出してきて、また観た。
DAIGOの吹き替えは変だけど、映画はやっぱり面白い(因みに、この手の「変な吹き替え」はわりと平気。他にも、ジョーカーの吹き替えをデーモン閣下がやったティム・バートンの最初の『バットマン』とかも平気)。
この映画を、単なる〔弾丸を曲げるだけの『刃牙』的バカ映画〕と侮ってはいけない。初めて観たときも思ったが、とにかく「運命の織機」というアイディアが秀逸なのだ。「運命の織機」に「翻弄」されるフラタニティのメンバーの姿は、歴史に「翻弄」される人間そのもの。みたいな、感慨がある。
今回観て思ったのは、クライマックスの「銃撃乱戦」が、まるっきり、のちの『ジョン・ウィック』。『ジョン・ウィック』を観たときに、妙な既視感があったのはコレか、と納得した。
2024年1月26日 穴藤