「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
自殺と戦争死を一緒くた(同列)にする雑駁さに唖然となる。自殺が報復合戦になることはマズないが、戦争死は、国を挙げての報復合戦に必ずなる。「戦場で夫・父・兄を殺された」から始まって「空爆や侵攻で家族を皆殺しにされた」に至るまで、報復のタネは尽きない。
何より、戦争は、無関係な動物や虫や植物を殺すが許せない。