2023年1月21日土曜日

『YMO Propaganda』を観た

YouTubeにどこかの誰かがアップしていたのを観た。〔散開コンサートを具にしてつくったおにぎり〕のような映画。80分くらいある。たぶん、存在は知ってはいたが、観たのは初めて。案外面白かった。特に、細野さんが謎の教師をやってる「wild ambitions」が、細野さんっぽくて好かった。昔、教授がこの映画のことを「サンスト」で話していたような気がする(海辺に実際にセットを持って行って、火をつけたとか、どうとか)。でも、ウソの記憶かもしれない。散開コンサートの様子は、当時NHKが放送したものしか観たことがなかった。音源はレコードを持っていたので、デビッド・パーマーを呼び込むところの「Please welcom!」の声に聞き覚えがあって、そう言えばそうだった、とか思った。でも、NHKの放送もレコードを持っていたというのも、Black Lodgeでの記憶かもしれない。

で、ずーっと観ていて、ある瞬間に、「あ、今、自分は幸宏の追悼をしてるんだな」と気づいた。それで思いついたことがあるので、ついでに書くと、結局、教授が最後まで生き残る気がする。若い頃から分厚い医学書を持ち歩いていた幸宏が「一番」なのは、「まあ、そうだよねえ」という感じ。一番年上のくせに今も「元気」な細野さんは、噺家の小さん師匠や「∀」のディアナ様みたいに、ある夜、「じゃあまた明日」と寝て、そのまま朝になっても起きてこなかったという感じになる気がして仕方ない。で、結局、数年前から「ステージ4」の教授が三人の中で一番「長生き」になってしまうのだ。わかってますよ、不謹慎です。

さよなら幸宏、Black Lodgeで会いましょう。