「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
10年に1本出遭うかどうかの好いドラマだった。こういう「コトバ数の少ない」ゼイタクなドラマはNHKでしか作れないような気がする。ところで、「咳払い」演出はミゴトだった。実物の魯山人の癖だったのか、ドラマの「発明」なのかは知らないが、あの「咳払い」ひとつで、魯山人の「気持ち」が一発で視聴者に伝わる。魯山人の顔や姿を画面に映す必要すらない。最後にはヨネ子さんも同じ「咳払い」をしていて、グッと来た。(あと、「ヨネ子くん」が見合いをして結婚も決まったことを知った時の魯山人も好かったな)