「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
「クリップ製造」を命じられた万能AIが、宇宙の資源をクリップ製造で使い果たす思考実験(?)があるが、「クリップ製造」を「ホモ・サピエンスの繁栄」に置きかえても結果は同じだろう。宇宙にホモ・サピエンスがあふれかえる状況を繁栄とかなんとか言って喜ぶ連中は、風呂場のカビや、赤潮を発生させるプランクトンのことをどう思っているのだろう?