△2022年10月20日/Amazon Prime/エンドロールが始まって、初めてスピルバーグの映画だったことを知った。てっきり、ミュンヘンオリンピックでのイスラエル選手団拉致殺害事件を描いた映画だと思ったら、その事件を企てたPLOの「黒い9月」の黒幕達を、イスラエル政府の暗殺チームが殺していく話だった。暗殺が順調に行っている間は、ちょっとバカみたいな「スパイアクション映画+ゴッドファーザー映画」風で、おやおやと思ったが、立場が入れ替わって、主人公たちが「狩られ」始めると、少し好くなった。が、あくまで「少し」。標的を追って、イタリアとかギリシャとかフランスとかに行くけど、その風景がどこも、「有名観光地で殺人事件が起きる2時間ドラマ的」ロケーションで笑った。仲間のカールが殺される場面は、死亡フラグ立ち過ぎ。誰がどう見ても、ホテルのバーにカールが入っていった時点で、「はい、カール、死亡確定」と分かる。全体として、そういう陳腐さのある映画。
あと、これは映画そのものとは関係ないことだが、やっぱり、ナチス・ドイツの「正統後継者」はイスラエル。ナチス・ドイツを「反面教師」にして、やり方が巧妙になったのが今のイスラエル。国のため、国に忠誠を誓え、とやってることは両者とも全く同じ。