2022年11月22日火曜日

『シン・ウルトラマン』:メモ

なにかと名作扱いされる『ウルトラセブン』の作品の主調音は「妙に真面目」だが、兄貴分の『ウルトラマン』の作品の主調音は「けっこうファンキー」。それは両者の主題歌の違いにも出ていて、『セブン』の主題歌は、言ってしまえば、ただの「軍隊マーチ」で、音楽的には全くつまらないが、『ウルトラマン』の主題歌のノリは実に素晴らしい。主題歌に関して言えば、『ウルトラマン』の圧勝。

で、今回の『シン・ウルトラマン』だが、ちゃんと先祖のファンキーさを引き継いでいて好かった。でも、物語としての「内容」は何もない。「設定」オタクが、「自分ならこうする」という「リアル設定」を描くためだけにでっち上げたお話なので、全編、英語学習用の会話(ダイアログ)みたいな印象。他の目的のために用意されたモノ特有のありあわせ感や即席感と言い換えてもいい。

あと、ちょいちょい出てくる「女優陣の顔をドアップ」がイヤだった。いろいろと見えてないふりしなきゃとか思って、変な気を使う。高解像度も良し悪し。山本耕史のメフィラス星人は愉しかった。