2021年9月1日 水曜日
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『コロンボ』視聴。第3話「構想の死角」。▼最後、コロンボが、事件のトリックを書いた被害者のメモを示して、この通りを実行したのだろうと詰め寄ると、犯人はついに降参する(犯行を認める)。客観的には、こんな程度の指摘で、犯行を認める理由は、実はない。何しろ、物的証拠は何もないのだ。シラを切り通せばいいだけ。犯人の「自供」を理解するためのキモは、犯人にとって、これが唯一自分が思いついた殺人トリックだということ。コロンボをも悩ませた、この自作のトリックの見事さを、世間に認めさせたい、と犯人は思ったのだ。
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「嘘が下手だな、バーニー」(シュタイナー)
「嘘だと言ってよ、バーニー!」(アル)
(『ポケットの中の戦争』)