2021年9月28日火曜日

ウナギのプッテ

2021年9月26日 月曜日



天気:肌寒い。猫散歩朝夕休止。



△『It follows』(2015)(吹き替え版)/Prime Video/2021年9月27日/岡田斗司夫が一番怖いと思った、と言ってたホラー。


【以下、ネタバレあり】


セックスした相手に呪いを移せる。呪われた相手には魔物がやってくる。魔物の移動方法は徒歩。魔物はいろいろな人物に姿が変わる。その姿は、呪われた人間の知っている人物のこともあるし、全然知らない人物のこともある。


SFXはもちろん、凝った特殊メイクも一切なしの、かなりの低予算で、謎の魔物に襲われる恐怖をうまく描いている。魔物の姿は、ちょっとだらしない格好の普通の人間だし、飛んだり走ったりもしないので、それが可能。


これは、ホノメカシだけで、具体的な場面は描かれてないが、最後にジェイから呪いを「移してもらった」ポールは、街の「境界線」の外側のスラムで売春婦を買ったのだ。で、その売春婦に呪いを移した。これが、ポールがジェイに提案した最後の策だったのだろう。呪いを移した相手が売春婦なので、呪いはその売春婦と彼女が取る「客」たちの間を行ったり来たりすることになる公算が高い。「客」が魔物に殺されて、呪いが売春婦のところに「戻って」も、彼女は、毎日のように不特定多数の「客」とセックスをするはずなので、魔物に殺されてしまう確率は低い(呪いがその売春婦のところに「止まっている」期間が短いから)。すなわち、ポールにとって、その売春婦が「防波堤/防護壁」の役目を果たす。無論、売春婦の「後」の「客」達は魔物にどんどん殺されてしまうかもしれないが、ともかく、売春婦の「前」のポールやその「前」のジェイに呪いが「戻って」くる確率は低い。エンディングで手を繋いで歩くジェイとポールもそう目算したのだろう。しかし、最後の最後、彼らの背後から近づいてくる者がいる。という、ホラーに有り勝ちな締め。



『∀ガンダム』鑑賞。第48話「ディアナ帰還」。



memo:世界一な長生きしたウナギのプッテ。1863年、場所はスウェーデン。当時12歳の少年フリッツ・ネツラに小川で捕獲され、水槽に。そのときのプッテの推定年齢は2歳。好物は牛のレバー。飼い主フリッツは78歳で先に死ぬ。プッテは博物館で飼育され続けるが、88歳で永眠。ちなみに、野生のウナギの寿命は10〜20年。


(NHK「ヘイモンジュ」)