「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
2022年3月31日木曜日
2022年3月30日水曜日
芸人の矜持
2022年3月29日火曜日
2022年3月28日月曜日
2022年3月26日土曜日
『ダマせない男』
生命と水
2022年3月25日金曜日
2022年3月23日水曜日
2022年3月21日月曜日
原作まだ当分読まない
「脱・生命現象」社会とは
親父にもぶたれたことないのに!
オタク道入門
2022年3月20日日曜日
2022年3月18日金曜日
〈野蛮〉の全否定
ロシアは大義名分が立てば[戦争・軍事作戦・侵攻作戦]は[許される・容認される]と考えた。多分今も(ギリギリ)そう考えている。そして、その「大義名分」は、「情報戦」によって「どうにでもなる=有耶無耶にできる」という自信も持っていた。なんせ、総大将は元KGBらしいし。
しかし、既に世界は〈次の段階〉に達していた。それを、岡田斗司夫流に言えば「ホワイト化」社会であり、アナトーさん流に言えば「脱・生命現象」社会。
呼び名はどうあれ、〈次の段階〉の世界では、〈野蛮〉が無条件に否定され嫌悪される。ここでの〈野蛮〉を具体的に言えば、暴力・体罰・拷問・死刑など、[肉体に直接「分からせる」〈コミュニケーション〉手法]のこと。無論、[戦争・軍事侵攻]は〈野蛮〉の巨頭。
今言ったことで一番重要なのは、わざわざ太字にしたからお分かりの通り、「無条件」の一語。これを今回の件に当てはめて言えば、ウクライナに対するロシアの「特別軍事作戦」(あるいは「侵攻」)のどんな「大義名分」も一切相手にされない、ということ。
例えば、「いかなる理由があろうとも、体罰は認めないし、相手を怒鳴りつけたり、脅したりすることも認めない」と主張し行動するのが、「ホワイト化」社会であり「脱・生命現象」社会。だから、ロシアのウクライナに対する「作戦・仕打ち」への[批判・反発・嫌悪]も、要は、「理由はなんであれ生徒への体罰は絶対に許されませんよ、校長!」と同じなのだ。
どんな「大義名分」を用意しても、〈野蛮〉の「免罪符」にはならない。歴史的背景、地政学、経済学、民族的シガラミ…何を持ち出してきても無駄。現に、他国に乗り込んでいって、他国の財産を破壊し、他国の市民を殺していること自体が、この〈次の段階〉の世界の価値観では完全にOUTなのだ。
先生と生徒の喩えがわかりやすいからそればっかり言うけど、先生が生徒を殴ったという事実は、[先生の意図や生徒の素行]の「真相」とは無関係に、[無条件で否定]される。それと同じで、ロシアが嘘をついているのか、ウクライナが嘘をついているのか、そんなことは、「ホワイト化」社会=「脱・生命現象」社会に生きる世界市民にとっては(実は)どうでもいいことで、どうしても[引っかかる・許せない]のは〈野蛮〉な振る舞いそれ自体。ここでの〈野蛮〉は(繰り返しになるが)、「他国に自国の軍隊を送り込んで、その国の人や物を攻撃・破壊すること」で、それをやっているのは(ロシア自身も認めている通り)ロシアであってウクライナではない。
だから、「情報戦」もへったくれもないのだ。元KGBでも何の足しにもならない。「妻(夫)を殴ったら即離婚で慰謝料」「生徒を殴ったら即免職で無職」。それと同じで「他国を軍隊で攻撃したら即世界から孤立」。
ロシアの「誤算」は、世界の価値基準が既に、軍事侵攻を、「体罰」や「拷問」と同様の「理由のいかんに関わらず、非人道的で受け入れがたい、蛮行以外の何物でもないもの」としていることに、事前に気づけなかったことにある。やっぱり、ああいう[お国の体制]だから、気付けなかったんだろうね。
ついでに言うと、ロシアも欧米も、「戦後」のウクライナを、第二次大戦後の日本みたいな「独立国」にしようと思ってるんだろうね。つまり、軍事的な意味で。
2022/03/18(む)
2022年3月17日木曜日
2022年3月16日水曜日
2022年3月15日火曜日
2022年3月14日月曜日
ガイライ
セイラの打ち明け話
2022年3月13日日曜日
不足を感じない訳
原作読んでない
2022年3月11日金曜日
自然淘汰の呪縛
人間の学者は、生命とは「代謝・自己複製・膜」であるなどと、わかったようなことを言うが、それは、絵画とは「色・線・枠」などと言っているのと同じ「的外れ」。生命とは、自然淘汰によって進化する現象のことだ。生命が進化するのではなく、「進化する現象」が生命なのだ。そして、ちょうど、車が前進するオオモトの仕組みが、エンジンのシリンダー内のピストン運動であるように、進化の具体的な仕組みが自然淘汰である。
厄介なのはこの自然淘汰で、それは、自分と他者を作り出す原理であり、なおかつ、他者ではなく自分に利益を与えるものを優遇する原理である。平たく言えば、「自分の得になることだけをやれ」なのだから、生命現象依存型知性現象である人間がいつまで経っても争いをやめられないのは、至極当然、モットモなことなのだ。これが即ち自然淘汰の呪縛。この呪縛があるからこそ、人間の行き着く先はどうしても自発的絶滅にならざるを得ない。
人工自然の恵み
深宇宙探索
宇宙探索というと、いまだに、人間が(場合によったら、人工冬眠技術などの助けを借りて)、直接、現地に出向くものだと思っている連中が多い。そう、映画『エイリアン』とか『2001年宇宙の旅』みたいに。
だが、そうではない。ロボットの「卵」とでも言うべき、小さな「ロボット工場(=高性能な3Dプリンター的なモノ)」を無人で送り出し、現地(探査目的地)で製造したロボット(原料はもちろん現地調達)が、当該地を調べて回るのである。
目的地が月くらいなら(もちろん出発地点は地球)、人間が直接出向くのもいいだろう。せいぜいが一週間程度の「旅行」だから。しかし、火星となると、もう怪しい。明治時代に日本からカリフォルニアに行くような「覚悟」と「体力」と「時間的余裕」が要るからだ。実際、地球から火星までは、今の試算だと、半年以上はかかるのだから、米国に向けて出発したときの岩倉使節団よりもだいぶかかる。出発前からそうとう気が滅入るだろう。
地球で作り上げたロボットを送り込むほうがいいような気がするかもしれないが、それも違う。地球上で、予め、ロボットを目的地の環境に最適化するのは難しい。「現地」の環境や状況に合わせたロボットを、実際に「現地」に着いてから設計し作ったほうが、最適化の精度は高まる。送り出す「卵」は探索目的のロボットではなく、到着した環境に適合したロボットを作り出すための装置だという点が勘所。
(む)
2022年3月10日木曜日
2022年3月9日水曜日
2022年3月8日火曜日
実はわかり易い
2022年3月7日月曜日
2022年3月6日日曜日
甘ったれ
2022年3月4日金曜日
2022年3月3日木曜日
150年の怠慢
所謂「北国」とか「雪国」などと呼ばれる地域は、相応の設備や装備なしでは人間が生きられないという点で、月面や火星植民地に近い。「例年にない」大雪のせいで、札幌が「想定外」のトラブルに巻き込まれてしまうのは、今言った認識が札幌にない(ずっとなかった)からだ。
月面や火星植民地で生活していこうとするとき、最初にやることは、生身の人間でも生きられる、温暖で安定した「閉鎖空間型都市」の建設である。一般的なSFのイメージで言えば、透明な巨大ドーム空間だ。それと同じことを、札幌は降雪や積雪に対して行うべきだった。毎年毎年、億という単位のカネをつぎ込んで、その場しのぎの排雪作業をするくらいなら、月面都市的な哲学の「大雪対応型都市」を作り上げていくべきだったのだ。
明治から今日まで150年もあった。にもかかわらず、「雪が降ったら、黙って雪かきすればいい(他にどうする?)」という雪国人の「美学」を言い訳に、札幌は本当にやるべき仕事を先送りにしてきた。150年も!
(2022年3月3日木曜日【む】)