2022年6月24日金曜日

ミシンが「縫える」仕組みで悩んだ

糸を上下2本使っているのは知っていたが、では具体的にどうやって縫っているのかが分からなかったので調べた。糸を2本使っていても、ミシンの針は同じ1つの穴を行って戻っているだけなんだから、これじゃ、2つの糸は生涯結ばれず、布が縫われることもない、と思ったからだ。(手縫いが1本の糸で「縫える」のは、行きと帰りの針穴が違うから。)

言葉にするとこういうこと。布を貫いた針の先にある上糸には必ずたるみの輪ができる(ミシンの針はそうなるように作られている。多分、これがミシンのキモとなる工夫)。この時、下にいるボビンが、そのたるみの輪を掴んで、下糸と一緒に「輪くぐり/縄とび」をする。つまり、上糸が作った輪の中を下糸が通り抜ける。これで無事、2つの糸が「結ばれる」。この工程をくり返すと、ちょうど、天井に並んだ〔U字型の金具(複数)〕に洗濯ヒモが1本通ったような状態になる。天井が布地の裏面、U字型の金具が上糸、洗濯ヒモが下糸。これがミシンの「縫い方」。

スッとした。