2021年6月19日土曜日

『コントが始まる』は名作だったね。『ひきこもり先生』は、はっきりと駄作。

2021年6月19日 土曜日


曇り。夜から雨。寒い。16時45分ごろから猫散歩。



晩飯:鯖の燻製、白米(サトウのごはん)、496ビール、味噌汁、他。



『コントが始まる』第10話(最終回)を視聴。全話通じて素晴らしい芝居を楽しませてもらった。



一方で『ひきこもり先生』の方は、イマイチ。鈴木保奈美演じるキャラは、ベテランなのか新人なのか分からない振る舞いだし、佐藤二朗演じる主人公も、引きこもりなのか達観した人間なのか分からない。つまり、どちらも、「場面ごとで別人」という印象。言い換えるなら、ストーリーの展開に合わせて動く操る人形。


鈴木保奈美が演じるキャラは「子供を産んで育てたかったけどそれができなかった」という設定らしいが、自分よりだいぶ若い母親に「あなた子供産んでないでしょう(子供を理想化しているあんたに何がわかる黙ってろ)」と言われて、後でやけ酒飲んでるのは、ただの新人だろう。ベテランなら、自分なりの「回答=確信=理論武装」があるはずで、そんな、よくある「反論」にいちいちやけ酒飲んでるはずがない。


佐藤二朗の演じる主人公の方はもっとめちゃくちゃで、「一周回りきった」キャラと「一周回りきってない」キャラが、場面ごとに都合よく入れ替わって出て来る。まるで、多重人格キャラ。いや、佐藤二朗のキャラを面白く使いたい製作者が、ドラマ全体のリアリティよりも、佐藤二朗的面白さを優先させてしまっている弊害。おそらく、このドラマの製作者は、佐藤二朗という俳優が好きなのだ。だから、ドラマの中のキャラのリアリティよりも、佐藤二朗という俳優の醸し出すオカシミの方を取ってしまっている。結果、作品世界が、その[主人公の人間像の取り止めのなさ]ゆえに破綻している。



ETV特集で、「現場」のジオラマを作り続けている特殊清掃人のドキュメンタリを観た。