「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
2021年10月31日日曜日
アキ・カウリスマキの『希望のかなた』
2021年10月30日 土曜日
天気:晴れ。暖かい。15:20~15:35猫散歩。
*
☆アキ・カウリスマキの『希望のかなた』を面白く観た。また観てもいいと思ったが、今日がprime最終日だった。裏カジノのボスにポーカー(スタッドポーカー?)で勝って、レストラン開業資金を作るオヤジがイカス。あと、もうひとりの主人公のシリアのアレッポから「流れ着いた」アイツは、最後死んでないだろう。
2021年10月30日土曜日
無音のマチルダ
2021年10月29日 金曜日
天気:晴れ時々雨。暖かい。16:05~16:20猫散歩。
*
ワクチン副反応(三日目):
もうほとんど意識することはない。注射された左上腕を触ると、若干の鈍痛はあるが。
*
memo:
猫の腎臓病を治す薬を、東京大学の教授が開発しているというニュースを昨日ラジオでたまたま聞いた。治験薬を作ることころまで漕ぎ着けたのだが、今回のパンデミックで研究が中断してしまった。そのことがこの夏、時事通信か何かで報道され、なんと、わずか数ヶ月で数億円の寄付が集まってしまったらしい。おかげで研究開発再開の目処がついたとか、そういうオハナシ。もちろん、この教授の最終目的は人間用の治療薬を開発すること。
曰く、AIMというタンパク質は、腎臓などに溜まった老廃物につける「タグ」のような役割をする。カラダはその「タグ」を目印にして臓器の掃除をするのだが、猫には先天的にこのAIMが存在してない。猫が腎臓病で命を落としやすいのはそのため。実際、腎臓病がかなり進んだ猫に、開発段階のクスリを投与すると、元気になるという。AIMはタンパク質なので飲み薬にはできないので、点滴で投与する。
*
岡田斗司夫が、アムロの夢に出てきたマチルダの声が聞こえない理由(同じ夢に出てきたブライトの声は聞こえている)を、アムロの成長を表現したものだと解説していたのを聞いて、また余計のことを考えてみた。
一番、誰でも思いつき、おそらく「正解」なのは、現実のあの場面のアムロにとって、「憧れ+初恋のお姉さま」が、ほとんど初めて、直々に自分に話しかけてきたことに「有頂天」になり、ぽーっとなってうっとり見とれていたせいで、最初からマチルダの声は「聞こえてなかった」ので、夢の中でも、マチルダの口だけが動いて(うっとり見つめているので映像は鮮明に覚えている)、肝心の発言の内容はまったく聞こえない、というだけのこと。
あるいは、マチルダが実際にアムロに言った内容(「ブライトさんの言う通り。寝るのもパイロット仕事のうちですよ」的なこと)は、特段アムロがマチルダに言ってもらいたい内容ではなかったので、「要らない」から夢の場面から消してしまった(消えてしまった)、というだけのこと。例えば、美人教師に夢中の男子中学生が、授業内容は上の空でずっと彼女の姿を眺めている、というようなもの。そういうことは「誰にでも思い当たること」なので、特段の「解説」は要らない。あの無音のマチルダは、アムロの身になれば、誰でもすぐにピンと来る夢の有り様。
更に言えば、あの夢の場面でマチルダが、実際と同じように、新米パイロットに対するアドバイスを喋ってしまうと、それを夢に見ているアムロのマチルダに対する恋心が視聴者にうまく伝わらない。アムロは「マチルダがくれたアドバイスの夢」を見ているかのように受け取られるからだ。アムロのあの夢は[マチルダの姿を見ていたいアムロの願望]であって、[マチルダのアドバイスを思い出したり、噛み締めたり、兵士としてなるほどと納得している夢]ではないことを「わかりやすくする」ために、マチルダの声は聞こえなくなっている。
まあ、それだけのことだろうけど、しかし、更に穿った解釈もできる。
即ち、TV版のアムロの夢の中に出てきたマチルダの「無音」が、後の劇場版では「ニュータイプの発現」を象徴するあの有名な「大丈夫」になったのだ。夢の中のマチルダは実はアムロに対して「これからあなたは絶体絶命の危機に陥るけれど、今からここに来る人が命を捨てて助けてくれるから大丈夫よ」というようなことを言っているのだ。その証拠に、その夢からアムロを目覚めさせるのは、他でもない、後にアムロの命の恩人となるリュウ、その人。
この「屁理屈」でひとつ重要なのは、TV版ではリュウが死んだあとにマチルダが死ぬが、劇場版ではマチルダが死んだあとにリュウが死ぬというふうに、順番が入れ替わっている点。明らかにニュータイプでもなんでもないマチルダが生きているうちから、遠く離れたアムロの危機を察知して、「大丈夫」というテレパシー的なメッセージを「届ける」のはいかにも不自然だが、死んで「時空を超越した存在」(失笑!)になってしまえばそういうこともアリかな、とそういう理屈。「死んだ人間は生きてる人間よりもすごいことができる」信仰のあるっぽい富野さんはそう考えそうだし、同じ信仰を持っている多くの一般視聴者も、「ニュータイプでなくても、死んだら、マチルダにもそういうこともできてもおかしくない」とあっさり納得しがち。だから、死んだマチルダは、あんなにもあからさまに超常的なメッセージをアムロに届ける。夢に出てきた生きているマチルダのよくわからない無言の仄めかしとはまるで違う。
ところで、「大丈夫」をやるために、劇場版ではリュウとマチルダの死ぬ順番が入れ替えたのか? 他の理由で順番を入れ替えたら、たまたま「大丈夫」がやれたのか? あのマチルダさんの「大丈夫」は「これぞニュータイプ能力の発露」な場面なので、「大丈夫」をやりたいがために、マチルダを先に殺すことにしたような気がする。知らんけど。
ついでにもう少し余計な戯言。
TV版のアムロが見た「無音のマチルダ」の夢は、アムロ自身のニュータイプとしての「予知能力」の現れ。予知能力という言葉が大げさなら「虫の知らせ」と言い直してもいい。確かに、ア・バオア・クー戦の前に、アムロ自身がカイやセイラに「ニュータイプになって未来のことが分かれば、苦労しません」と言っているが、実際には、例えば、マチルダが殺される直前に、ミライはちゃんと「少し、間に合わないかもしれない」とつぶやき、マチルダがそれを聞いて怪訝な顔をしているのだから、やっぱりニュータイプには人並み以上に「虫の知らせ」を感じ取る能力があるのだ。
こんなことも言える。
件の夢を見た時点のアムロにとって、マチルダは、「チベット死者の書」が言うところの「守り本尊」的存在。だから、アムロ自身のニュータイプとしての能力が、夢の中でマチルダの姿を借りて、「このままでは、今からここに来る人が、あなたの身代わりになって死ぬことになります」と伝えているのだが、まだそこまでニュータイプとして「開眼」してないアムロには、その大切なメッセージが聞き取れない。我々は、これによく似た状況を知っている。そう、『Twin Peaks』だ。クーパー捜査官は、せっかく巨人の姿を目にしても、肝心の警告メッセージを「理解」できず、被害者を救えない(しかも二度も!)。
「守り本尊=当人の影」説を、もっと突っ込んでもいい。
最終回にホワイトベースの連中が、それぞれに聞く「アムロの声」も、各々の「守り本尊」がアムロだから「アムロの声として」聞こえているのであって、正体は、各自のニュータイプ的な洞察力が発っするメッセージ。つまり、スーパー「サードマン現象」。
ま、もういいや。
2021年10月29日金曜日
ワクチン接種二日目の副反応
2021年10月28日 木曜日
天気:曇り時々雨。暖かい。猫散歩休止。
*
ワクチン副反応:
03時ごろ:注射をした箇所の鈍痛が強い。左腕を下にして寝るのは当然無理なのだが、体を動かして少し当たってもかなり痛い。しかし、そのせいで眠れないような痛みとは違う。不眠にはならない。
15時ごろ:左の上腕から首にかけてが痛む。特に首の左後ろ側の「腱」が痛む。ちょうど、緊張性頭痛のような感じ。副反応の報告である「頭痛」の大半の正体はこれじゃないか、と思った。つまり、腕が痛くて動かせないところからくる緊張性頭痛。2時間ほど眠って目を覚ますと、首の痛みは嘘のように軽減していた。それからも痛みがどんどん「軽く」なっていき、なにか、おもしろく感じた。
20時ごろ:首の痛みはもう全然なくなっていた。腕の注射箇所にはまだ鈍痛があるが、これも、初日の「軽かった」時に戻っている。
*
『必殺仕置人』鑑賞。第13話「悪いやつほどよく見える」。
女と遊ぶ金を錠に借りにいた鉄。
鉄「5両ありゃあいいんだ」
錠「ねえよ」
鉄「何に使ったんだよ! 5両の銭もねえのかおめえは!」
@鉄よ、どの口が言う。
磐城藩(いわきはん)の使いの者が、与力に渡す「袖の下」の額。
小判の包みを二つ受け取った主水は、それを50両だと言っているので、一包み25両である。最初に包みは、積み重ねた形で6個あったように思う。すると、磐城藩が持ってきたのは全部で150両ということになる。上司の原田が跳ねたウワマエは100両。
家老の娘をかどわかした若侍「笑わせるな、勝手ツンボめ!」
主水の上司である与力原田のセリフ
「大名がものを頼みに来りゃあ、必ず裏があると決まってるんだ! それをつつけばキリがない。また、町方(まちかた)がつつく必要もない! 手柄顔(てがらがお)でそんな男の命ひとつに関わってないで、一刻も早く、カタをつける算段をするんだ! いいか、他人(ヒト)の命乞いが、己(おのれ)の命取りになることを忘れるな」
鉄(仕置き相手の家老に)「庭の百姓が呼んでるぜ」(ニヤリ)
鉄が錠に5両を借りにくる場面の直前、錠が床に仰向けになって「悶々」としている様子が描かれる。エンディングで、錠の家の前をお供を連れた若い娘が通っていく、その様子を窓から必死で覗く錠。その[錠の様子]を見た、鉄とおきんが「今の見たか?」と言って笑い合う。つまり、錠はその町娘に一目惚れをしているのだ。この回のエピソードも、最初は、[家老の娘に一目惚れをした下級武士が、その娘を誘拐して油問屋に立てこもった]かのように描かれているので、「一目惚れ」で、ちゃんと繋がっているのである。
*
Eテレの『フランケンシュタインの誘惑』に反感を覚えるのは、科学者の「過ち」を扱っている番組なのに、番組自体が、科学的な客観的立場に立っていないからだ。出来事を、最初から「糾弾ありき」で描いているので、とにかく演出が悪意に満ち満ちている。要するに、正体は、今生きている芸能人や有名人ではなく、昔の科学者の中から「失敗した」「やらかしちゃった」「やりすぎた」連中をほじくり出してきてネタにしている「頭の悪いワイドショー」。あと、番組タイトルの「フランケンシュタインの誘惑」も気に入らない。フランケンシュタイン博士は、この「ワイドショー」で槍玉にあげれている科学者たちのような、所謂、マッドサイエンティストか?
2021年10月28日木曜日
ワクチン接種、1回目
2021年10月27日 水曜日
天気:晴れ。暖かい。17:15~17:45猫散歩。
*
近所のクリニックで新型コロナワクチン接種(1回目/ファイザー)
受付に書類を提出して待合室で待つ。
診察室で血圧を測る。
待合室に戻る。
別の部屋でワクチン注射。
待合室で15分待機。
帰宅。
次回は三週間後。
副反応:注射をした部分に若干の鈍痛あり。鼻の奥が弱目の花粉症のような感じ。
*
『∀ガンダム』鑑賞。第2話「成人式」
ノックスはグェンが居る都会。
ビシニティはハイム家のある村。「マウンテンサイクル」「成人式」「ホワイトドール」は全てビシニティにある。
グェンは、ムーンレースがアメリア大陸の一部の割譲を求めてきたのに「対抗」するために軍隊(ミリシャ)を強化した。グェンの組織が使って居る無線装置の技術は、ムーンレースからの「贈り物」
キエル:「グエン様はどうしてロランをローラと呼ぶんですか?」
グエン:「そうだねえ・・・彼はローラのほうが似合うだろ」
ポウの乗ったモビルスーツと∀との「小競り合い」の巻き添えになって、吹っ飛んだ大きな屋敷は、おそらくハイム家の屋敷だろう。あのとき、あそこにいたのは父親だけ。キエルと母親はグェンのパーティに出席していたし、ソシエはロランと一緒に∀のコクピットの中にいた。
*
memo:
「診断起因説」:吃音を指摘されることで吃音が発症したり、進行すると考える説。言語心理学者ウェンディ・ジョンソン(←自分の吃音は子供の頃に教師氏に適されたためだと信じていた=すなわち「診断起因」だと信じていた)は、この自説を証明するために、修士課程の学生メアリー・テューダーに孤児院の子供たちを使った「人体実験」をさせる。子供達は以下の4つのグループに分けられた。
1-a:吃音がある子供に対して吃音は気にしないように言う
1-b:吃音がある子供に対して吃音を指摘し続ける
2-a:吃音がない子供に対して、吃音になり始めていると嘘をついて、その子供が言葉に詰まるたびに「吃音だ」と指摘する
2-b:吃音がない子供に対して、2-aのような指摘をしない
言うまでもなく「診断起因説」の証明のために重要なのは2-aのグループである。この実験の結果、2-aの子供達は確かに言葉数は減り(あるいは喋らなくなり)、言葉が詰まりそうにあると、目を瞬いたり、指を鳴らしたり、頭を壁にぶつけたりといった「異常行動」を取るようになった。しかし、言語聴覚士が検査したところ、それらの子供は誰も本当の「吃音」ではなかった。つまり、テューダーの実験結果は、ジョンソンの「診断起因説」は否定したわけである。ジョンソンはテューダーの論文を発表しなかった。
(Eテレ「フランケンシュタインの誘惑 E+」)
@しかし、相変わらず、ちょろいコメントしか言わない番組。
2021年10月27日水曜日
Too good to be true
2021年10月26日 火曜日
天気:晴れ。暖かい。17:10~17:20猫散歩休止。
*
家賃振り込み。
*
『Bionic Commando』memo:
12年前:スペンサー、左腕を失う。バイオニックアーム装着。エミリー行方不明になる。(ジョーがスペンサーに、エミリーの失踪の真相を知るのに12年も待ったんだから、あと12時間くらい我慢しろ的なことを言う)
10年前:スペンサー、ジョーを救出し、帝国軍を倒す。(オープニングのジョーのナレーションが、自分がスペンサーに救出されたのが10年前だと言っている)
5年前:バイオニック狩りが起き、スペンサーも投獄される。(スペンサーがジョーに、俊足のバイオニック兵士マグダレンにあったことを話すときに、5年間の牢屋暮らしは誰にとってもキツかった、みたいな話をしている)
そして、現在。
疑問:ジョーがスペンサーに初めて会ったのは、12年前か? 10年前か? スペンサーの記憶の一つに、バイオニックアームのついたスペンサーが、スーツを着たハゲオヤジをタコ殴りにしている場面がある。場所は最後にスペンサーが辿り着き、壁のモニターで「真実」を知るバルチャー基地。スペンサーがボコってる後ろで、腕組みをしたジョーが悪者顔でニヤニヤ笑っている。この場面は、帝国軍の最初の蜂起の前か後か?
*
人間が長く生きられるのは、常に新しい細胞を作り続けているから。
新しい細胞を作り続けら得れるのは、遺伝子に「レシピ」があるから。
核兵器や原子炉事故などで放射線を浴びると、この「レシピ」が判読不能になる。
「レシピ」がないので、新細胞を正しく作れなくなるか、もしくは全く作れなくなる。
人間は死ぬ。
重要な点は、人体(というか生命体)は、川のようなものだということ。下流に水が流れ続けている川は上流からの水の供給が止まれば枯れる(川としては死ぬ)。絶えず細胞が死に続けていることが「通常運転=正常運転」の人体は、絶えず新しい細胞を作りづけることができなくなった途端に「ほっといても死ぬ」のだ。
*
Too good to be true.
話が旨すぎる
2021年10月26日火曜日
紙の鍋が燃えない理由
2021年10月25日 月曜日
天気:晴れ。暖かい。猫散歩休止。
*
洗濯槽の掃除。
*
『ガンダム』鑑賞。第21話「激闘は憎しみ深く」
ガンダムの背後を取ったハモンは、ガンダムとカーゴの爆風に巻き込まれて死ぬ覚悟で、つまりアムロと「心中」する覚悟で、あるいは、ランバ・ラルのあとを追うつもりで、ガンダムにとどめを刺そうとしている。だから、リュウがコアファイターで突っ込んで来なくても、ハモンはあの直後に死んでいた(無論、アムロも死んだろうし、ホワイトベースも大破しただろう)
*
memo: 水を入れた紙の容器が、火にかけても燃えない理由。
紙は摂氏300度で燃える。一方、水は沸騰している限りは摂氏100度を超えない。つまり、水に触れている部分の紙は摂氏100度を超えることがないので燃えない。ただし、水に触れていない部分に炎が当たると、紙はそこから燃えてしまう。
ちなみに、水が染み出す紙を使った場合、容器の水はいつまで経っても沸騰しない。紙の容器の外側に染み出しつづける水が炎の熱を伴って蒸発していくので、容器の中の水に熱が伝わらないからだ。対策は、牛乳パックのような水の染み出さない紙を使うこと。
(Eテレ/漂流兄妹)
2021年10月25日月曜日
フラミンゴの群れ
2021年10月24日 日曜日
天気:晴れ。暖かい。11:10~11:50猫散歩。
*
岡田斗司夫ゼミ視聴。『ガンダム』解説。第31話「ザンジバル、追撃!」。ジャブローの「フラミンゴの群れ」に関する「都市伝説」が面白かった。
2021年10月24日日曜日
象牙が小さくなる
2021年10月23日 土曜日
天気:晴れたり雨が降ったり。13:20~13:35猫散歩。
*
『ボトムズ』鑑賞。第23話「錯綜」。ますます、戦争を舞台にした「好きだ嫌いだ」物語。『エヴァ』とか『GANTZ』と同じ、生命教信者のための一段浅い物語。
*
memo:
象牙密猟のせいで、アフリカの象たちに、象牙(tusk)が小さかったり、なかったりする個体の割合が増えて来た。象牙の立派な象が、選択的に狙われて殺されるために、遺伝子が引き継がれないのだ。
(BBC Science in Action)
*
2021年10月23日土曜日
『帝銀事件 死刑囚』鑑賞
2021年10月22日 金曜日
天気:だいたい一日雨。猫散歩休止。
*
memo:
雪玉地球仮説hard:地球の海が底まで凍ってる。
雪玉地球仮説soft:海は水深1000kmより下は凍っていない。
(松井孝典 NHK R2)
*
☆熊井啓監督『帝銀事件 死刑囚』(1964)鑑賞。日本人なら、最低一回は観ておくべき映画。画面に映し出される当時の風俗(社会風景)も興味深い。この映画のキーワードは「帝銀」「731部隊」「GHQ」「プレスコード/Press Code for Japan(言論統制)」「占領下の日本」「冤罪」
memo:
真犯人の声は伊丹十三の『タンポポ』で、ホームレスたちの「先生」を俳優だと思う。
犯人は被害者たちに二種類の薬(第1薬と第2薬)を飲ませた。この手口は、のちに佐野浅夫演じる元731部隊のサエキ少佐の「証言(手紙)」によって、731部隊が、捕虜に対して人体実験をしたときのやり方と全く同じだとわかる。第2薬はただの水だが、第1薬が効果を発揮するまでの1分強、被害者たちをその場に留めておくために飲ませるらしい(帝銀職員にも捕虜にも「予防薬」だと騙して飲ませているわけだから)。
16人が毒を盛られて、結果として生き残ったのは男が2人、女が2人。
事件発生直後に取材する新聞社の自動車は、車内で暖房用の七輪を焚いている。また、夏の新聞社の編集部には、暑さ凌ぎに氷柱が置かれている。氷柱に関しては、「昔、冷房のなかったころの名古屋場所(真夏)の力士控えにも氷柱が置かれていた」と、北の富士が大相撲中継で証言しているから、フツウのことなのだろう。
新聞記者が喫茶店で、生き残った被害者の女性行員二人から取材する場面で、記者が珈琲のお代わりを頼むとき「おじさん、珈琲!サッカリンたくさん入れてよ!」という。@アメリカの占領下にあった頃の話だから、砂糖も満足になかったのだ。
「犯人」の平沢は57歳の画家。過去にコルサコフ氏病=虚言症を発症したことがある。@知能的には、今でいう「発達障害」だったのかもしれない。調書を読んだ新聞記者たちは、[ほとんど睡眠時間も取れない状態で、40回以上に及ぶ取り調べを受け、当時の平沢は「拘禁精神病」を発症していたに違いない]と言う。
裁判は初公判から死刑判決まで1年7ヶ月。
2021年10月22日金曜日
板尾って大根
2021年10月21日 木曜日
天気:一日大雨。猫散歩休止。
*
『仕置人』鑑賞。第12話「女ひとり地獄旅」
memo:
たった一人行き残った理由を、「偶然、山に花を摘みに行っていた」と書いている。要するに、レイカは山に入って大小便をしていたということ。
レイカが持っていた本物のリュウザン焼きの「香炉」は、200両で売れた。この200両を仕置き料にして仕置きをしてくれという半次に対して、鉄は、これを元手にレイカと夫婦になった方がいいだろうと諭す。しかし、琉球出身の錠は、「異国人」として日本人に苦しめられたレイカ境遇に共感して、仕置きをするべきだと主張。
錠が言う「弾正(だんじょう)は天領を通って山越えをする気だ」の「天領」とは、藩ではなく幕府が管轄する領地のこと。
*
『アバランチ』の第一話を観た。アバランチの連中に証拠を突きつけられたときの、板尾創路演じる今回の悪役「六車」の人物造形/振る舞いがまるでナッてない。自分は、息子やヤクザを使って商売敵を拉致監禁の末に殺そうとするような人間なのに、自分を脅してくる何処の馬の骨ともわからない謎の連中(アバランチの連中)のことは、ちゃんと法律を守って警察に通報したり告発したりする人間だとハナから思い込んでいる。非合法なことをやっている人間(今回の六車のような人間)が、その悪事をネタに脅されたら、まず、脅してくる相手も非合法な人間だと思うはず。犯罪者を警察に突き出すような「マトモな人間」が、覆面をかぶって、無人のテレビ局スタジオに誘い込むはずがない、ということを誰よりも知っているのが、六車のような[非合法な手段に訴える人間]のはず。なのに、そうじゃない。これは、このドラマの作者が持っている「アバランチのメンバーは悪を正す側だ」という知識(設定情報)が、物語の中の悪役「六車」に勝手に滑り込んでしまっているために起きたこと。
もう一つ、六車の「振る舞い/言動」で引っかかるのは、自分は警察に影響力を発揮できるから、告発されても「もみ消す」ことができると、反論していること。「もみ消し」が成功したところで、一旦告発なり事件なりが明るみになれば、社会的には完全に「躓く」ことがわからないのだろうか? 有罪にならなくても、告訴されなくても、社会的には相当な打撃を受ける、ということがわからないのだろうか? いや、そういうお人好しは存在するが、今回の六車のように、非合法的なやり方でのし上がって来た人間の、世界観/世界認識/洞察力からはあり得ない発言。
そして最後に、アバランチの連中についても。いくら覆面をつけているとはいえ、六車と一緒にネット上に姿や声を晒すのは、命取り。町中の監視カメラをハッキングできるのは、マッキー(千葉雄大)だけじゃない。ハブ(綾野剛)はずっと同じ服装だから、すぐに、正体がバレるよ。しかも、ご丁寧に、アジトのマンションの集合ポストには「∀(アバランチ)」のマークまで貼り付けてある。警察が調べて回らないくても、配送業者で働いている人間が、個人のSNSに「配達先のマンション/ビルの集合ポストにこんなマークがあったよ」なんて、載せたら一発でアウト。
次回の第二話で早々に全員が逮捕される(あるいは正体がバレて指名手配される)展開でなければ、これは、スタローンやシュワルツェネッガーが撃つ弾はバンバン敵に命中するけど、敵の一団が撃つ弾はスタローンやシュワルツェネッガーには全然当たらないアレと同じ、八百長モノだと判断するしかない。
*
§º人間の不幸の大半は、人生をすっきり終わらせる方法を持っていないこと、もしくはそれを封じられていることによって引き起こされる。
2021年10月21日木曜日
かにの卵まきあげ
2021年10月20日 水曜日
天気:雨。猫散歩休止。
*
『日曜美術館』の直前にやっている、沢村貞子の献立日記を「再現」する料理番組をけっこうずっと視聴している(『日曜美術館』は内容次第で視聴したりしなかったり)。「かにの卵まきあげ」の回で、「卵に卵をぶつけて卵の殻を割る」という「技」を目撃し、驚いて調べてみたら、なんと「常識」だったみたいで、また驚いた。しかしこの「技」は卵が2個以上要るという弱点もある。ちなみに、「かにの卵まきあげ」って、名前は謎だが、番組で作っていたのは「カニ缶入りの厚焼き卵」だった。
*
『∀ガンダム』鑑賞。4周目開始。第一話「月に吠える」。
memo:
成人式の祭りで、追い返されそうになったロランが「僕だって15歳」と言っている。つまり、ノックスの街では15歳が「成人」。だから、このとき成人式の輿に乗っているキエルは15歳で、つまり、ロランと同い年。ソシエは「再来年」と言っているので13歳。Bパートになって、ハイム(キエルとソシエの父親)が、「今年は、ヤツ{ロランのこと}には、二年遅れの成人式をやらせる」と言っているので、AパートからBパートの間に二年が経過している。言い換えると、BパートはAパートの二年後の話。ソシエが成人式の歳なので、「ついでに」ロランも成人式に参加させるのか。
グェンがロランをローラと呼ぶ。別の場面で、キエル「グエン様、ロランのことをローラって言ったな」。また別の場面で、グェンがロランをローラと呼ぶのを聞いて、メシェーがソシエに「ロランでしょ?」と訊き、ソシエがメシェーに「ロランよ」と答える。
*
『コロンボ』鑑賞。「もう一つの鍵」。
memo:
事件は(「無罪判決」が出た日から)ちょうど一週間前。(Your brother was shot a week ago. On Thursday.)無罪判決が出た日に、フェラーリ・デイトナが届く。すなわち、「事件解決」まで少なくとも一週間はかかっている。
このエピソードの犯人が、コロンボに対して特に攻撃的なのは、彼女が兄を射殺したことはすでに「事実」として公になっているので、彼女は、「殺してない/殺人には無関係」と、シラを切る必要がないから。しかも、兄殺しについては、裁判ですでに無罪を勝ち取っているにも関わらず、コロンボが仕事でもないのに嗅ぎ回っているから
エピソードの終盤、バーのカウンターで報告書を見返しながら頭を抱えているコロンボは、左手でペンを構えている(右手には葉巻を挟んでいる)。コロンボは左利き設定? あるいはピーター・フォークが実は左利き?
*
岡田斗司夫のサブチャンネル視聴。
*
§º歴史上、何人もの思想家が、人類の「生命現象からの脱却」を説いたが、人類はそれを、「生命現象の永続」すなわち「永遠の生命」としか理解できず、その結果、躓き、殺しあってきた。
*
That can't be right!
そんな馬鹿な!
2021年10月20日水曜日
国技館ハヤシ
2021年10月19日 火曜日
天気:昼、風強い。夜から雨。猫散歩休止。
*
ハヤシライスは基本的に好みじゃないが、今日食べた「国技館ハヤシ」は意外に旨いと感じた。
*
§ºヒトラーはポーランドを半分ぶんどった辺りで止めておけば、(賛否の分かれる織田信長的な)歴史的英雄になれた可能性がある。でも、凡人はどうしても、世界征服か大金持ちを目指すからね。
*
§º家電を日本製とか中国製で分けて考えてる奴がいるけど、科学技術は誰の所有物でもないよ。
*
§º子供は人類共有の財産。親は自分の子供でさえ人類から預かっている。故に心中などありえない。もう少し付け加えれば、ヒトという生き物は、現状、地球の最高の知性現象を受け渡していく大事な「媒体」。その子供の価値も意味も、「その親の子供だ」という点にはない。
*
§º映画『ジョーカー』のジョーカーの劇中での支持のされ方と、当時のドイツでのヒトラーの支持のされ方は同じ気がする。
*
Lynchの短編アニメ『Dumb Land』のEpisode 7「uncle Bob」がすごく好き。
*
タバコのパッケージにはデカデカと、喫煙による自分自身や他人の健康被害の危険性を明記しているのだから、当然すぐに、自動車の車体にもデカデカと、運転による自分自身や他人の交通事故死や傷害事故の発生の危険性を明記するようになるだろうと思ったら、全然そんな気配はない。人間は、知性現象としては「永遠に出来損ない」なんだから、ま、仕方ないことだけどね。