2021年10月22日 金曜日
天気:だいたい一日雨。猫散歩休止。
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memo:
雪玉地球仮説hard:地球の海が底まで凍ってる。
雪玉地球仮説soft:海は水深1000kmより下は凍っていない。
(松井孝典 NHK R2)
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☆熊井啓監督『帝銀事件 死刑囚』(1964)鑑賞。日本人なら、最低一回は観ておくべき映画。画面に映し出される当時の風俗(社会風景)も興味深い。この映画のキーワードは「帝銀」「731部隊」「GHQ」「プレスコード/Press Code for Japan(言論統制)」「占領下の日本」「冤罪」
memo:
真犯人の声は伊丹十三の『タンポポ』で、ホームレスたちの「先生」を俳優だと思う。
犯人は被害者たちに二種類の薬(第1薬と第2薬)を飲ませた。この手口は、のちに佐野浅夫演じる元731部隊のサエキ少佐の「証言(手紙)」によって、731部隊が、捕虜に対して人体実験をしたときのやり方と全く同じだとわかる。第2薬はただの水だが、第1薬が効果を発揮するまでの1分強、被害者たちをその場に留めておくために飲ませるらしい(帝銀職員にも捕虜にも「予防薬」だと騙して飲ませているわけだから)。
16人が毒を盛られて、結果として生き残ったのは男が2人、女が2人。
事件発生直後に取材する新聞社の自動車は、車内で暖房用の七輪を焚いている。また、夏の新聞社の編集部には、暑さ凌ぎに氷柱が置かれている。氷柱に関しては、「昔、冷房のなかったころの名古屋場所(真夏)の力士控えにも氷柱が置かれていた」と、北の富士が大相撲中継で証言しているから、フツウのことなのだろう。
新聞記者が喫茶店で、生き残った被害者の女性行員二人から取材する場面で、記者が珈琲のお代わりを頼むとき「おじさん、珈琲!サッカリンたくさん入れてよ!」という。@アメリカの占領下にあった頃の話だから、砂糖も満足になかったのだ。
「犯人」の平沢は57歳の画家。過去にコルサコフ氏病=虚言症を発症したことがある。@知能的には、今でいう「発達障害」だったのかもしれない。調書を読んだ新聞記者たちは、[ほとんど睡眠時間も取れない状態で、40回以上に及ぶ取り調べを受け、当時の平沢は「拘禁精神病」を発症していたに違いない]と言う。
裁判は初公判から死刑判決まで1年7ヶ月。