2021年9月30日 木曜日
天気:雨が降ったり止んだり。18:35~18:45猫散歩。朝の猫散歩は休止(雨)。
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『仕置人』鑑賞。第9話「利用する奴される奴」
鉄「花魁、今日見たことは、全部忘れてもらいますぜ」
鉄「その点、女はうらやましいや。なにしろ、女は女遊びをしねえからな」
鉄「吉原から住み替えか?」
鉄「人も殺しているが、人助けもしてるんだぜ、この指は」
冒頭で鉄が仕置きの場面を花魁のお順に目撃される(顔までバッチリ見られているけど、鉄は案外平気で、(1)のセリフをいうだけ)のは、物語の後半に、清造(津川雅彦)の「正体」を知ったお順が、鉄に清造の殺害を「発作的」に依頼できるようにするため。お順は、鉄が殺し屋だということを知っていなければならないし、鉄は、自分が殺し屋だと言うことを、お順に知られていると知っていなければ、この「鉄の純情エピソード」は成立しない。
もうひとつ。殺し屋に狙われていることを知った清造が、仕置人を返り討ちにしようとして、ボディガードのヤクザをけしかけなければ、殺されずに済んだ。というのは、ヤクザたちが出てくる前に、鉄は清造に「あいにく殺しやしねえ。男として役に立たなくしてやる」と言っている。
それにしても、この第9話は、いわゆる「女の情念」を描き切った名編。ただのテレビドラマとは思えない。
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§º女が、自分の顔のシワを[受け入れる・アキラメる][キッカケ・タイミング]に一般性は存在するか?