2021年4月2日 金曜日/晴れ
『エルガイム』第6話視聴。続きはもう観ない。富野作品とは思えない、薄っぺらでおチャラけた人物表現の連続。まるでタイムボカンシリーズみたいな[メカの動き]。富野さん、酔っ払って作ったのかな? いや、単にギャグアニメなのかもしれない。でももう観ない。人生は短いのだ。
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ちょうど14時にBBCの6-musicに繋いだら、いつも聞いている番組は、もうとっくの昔に始まって、しかもずいぶん経っていた。まさかと思って調べたら、案の定、4月1日からロンドンはサマータイム。日本との時差が3月31日と比べて1時間短く(9時間→8時間)なっていたのだ。つまり、ロンドン時間の午前5時から始まる6-musicのその番組も、日本時間では午後1時からのスタートに変わっていた。いや、まあ、本当はロンドンでも午前4時からのスタートに「変わっている」んだけどね。
サマータイムに関してついで言うと、昼間の長さ(夜の長さ)が変わるのに合わせて「時計をずらす」のは、世界中が「閏年」でやってることだから、実は特にオカシナことでもなんでもないんだけど、そんな「余計なこと」をすると、「春が来て、夜が明けるのが早くなったねえ」とか「日が短くなったねえ、もう秋だねえ」といかいう「情緒」を堪能することはできないよね。夏でも冬でも、夜が明ける時刻と日が暮れる時刻が概ね変わらないようにする工夫が、サマータイムだからね。
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『日本沈没』視聴。1973年の「オリジナル」版。丹波哲郎が総理大臣役、藤岡弘が深海艇のパイロット役、小林桂樹が最初に異変に気付く変人教授(博士)役。とにかく「凄い!凄い!凄い!」と呟きながら観た。「3.11」と「新型コロナパンデミック」を経験した日本人は全員観たほうがいい。いや、観るべき。日本人の「一般教養」として。なんだろう、これを観て、否応無く引き込まれない日本人がいたら、そいつはただの「バカ」だろう。
「被災民映画」である初代の『ゴジラ』の系譜。どちらも「人類の手に負えない災害」が日本を襲う。一方は大怪獣、もう一方は大地殻変動。
少し、脇に逸れた話をすると、庵野の『エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』で「凄い!面白い!」と思えた要素、すなわち危機管理対策の細かな描写は、この『日本沈没』に全て入っていて、しかも、庵野作品の「偽の難解さ」の病巣である「思春期神学」は、逆に皆無なので、もう、ただ、最初から最後まで楽しめた。主要な登場人物が全員「バカじゃない」から観ていて清々しいんだよ。だって、シンジくんとかゲンドウとか綾波とかって、やっぱり「バカ」だもん。おれぁ、バカは嫌いだ(by 漱石)。