2021年4月22日 木曜日
一日中晴れ。
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§º人間の[肉体と知性]は、オルゴールの[装置と音楽]に喩えることができる。装置としてのオルゴールが壊れてしまって、美しい音楽が流れなくなったとき、その壊れたオルゴールの中のどこかに「かつての美しい音楽」が隠されていたり閉じ込められていたりするわけではない。オルゴールが壊れた時点で、美しい音楽も失われている。同じことが人間の知性にも言える。老化や薬物や怪我や病気で脳の機能が損なわれてしまったときに失われてしまった知性や人格は、その「壊れた脳」のどこかに閉じ込められているのでも隠されているのでもない。端的に、もはや、存在しないのだ。「壊れた脳」が元どおりに「修復」されれば、失われてしまった知性や人格を「取り戻す」ことはできるだろうが、それは、「脳が壊れている間」は[どこかに行っていたもの/どこかの閉じ込められていたもの]が、戻ってきたのではない。オルゴールが元どおりに修理されたから音楽が流れるように、人体(脳)が元どおりに回復したから知性が現れるのだ。だから、知性は、あくまでも物理現象ということ。
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宮崎駿のアニメが、どうしても好きになりきれないのは、主人公の言うことがバカみたで白けるから。主人公以外が言うことは、それほどでもない。だから、もしかしたら、主人公がセリフを一切言わなかったら、好きになりきれるかもしれない、と、今、思った。
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スナック菓子の「おっとっと」の名前が、「魚」の幼児語「とと」からきていることに、今頃気づいた(いや、前にも気づいていたけどすっかり忘れていて、それをまた思い出しただけかもしれないけど)。つまり、「お魚=おとと」→「おっとっと」。
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ゴータマさんは、生まれてから一度も、いわゆる「食うための労働」というものをしたことがない、ということに今気づいた。若い頃は王子様だから無論「働いていない」し、出家してからも「乞食」で食べていたはずだからやっぱり「働いていない」。