2021年5月1日 土曜日
一日中晴れ。暖かい。
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『惑星ソラリス』4周目/最後に、ソラリスの海の上に現れた「クリスの故郷」で、コピーの父親に抱きついているクリス自身も、実はコピーなのだろう。というのは、宇宙ステーションに現れたハリー(のコピー)も、自分が本当のハリーだという自覚はあるのに、しっくりこないことに悩んでいたから。つまり、中性子で作られたコピーたちは、元の人格を「引き継いで」いるので、本人的には元の自分だと思っている。だから、ソラリスの島のクリスも自分のことをクリスだと思っているはず。ところで、では、宇宙ステーションに残った(あるいは地球に帰った?)オリジナルのクリスは、ソラリスによって複製された「自分」の存在に気づいているのだろうか? 気づいているだろう。「同時に二つの場所にいる」感覚とか「テレパシー」とかの仕組みではなく、合理的に考えて、ソラリスに「もう一人の自分」が存在していることをはっきりと認識しているはずである。そしてそのことに満足しているはずである。
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山田五郎の『オトナの教養講座/10万人突破記念生配信』を面白く観た(「生」は見逃したけど)。山田五郎が、最初妙に「緊張」してて面白かった。
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『ここにある危機とぼくの好感度について』第2回を面白く観た。Popな味わいだが、ちゃんと「社会派」ドラマになっている。つまり、個人の思惑や都合や善意や努力が、全体の一部になった時、当初の意図やつもりや解釈を歪めて、あるいは超えて、人々の「その後」を変えていく感じが。
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『コントが始まる』第3回を面白く観た。人物描写が繊細ですごくいい。演出がいいんだと思う。
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REVIEW
§º物理現象は「流れ」である。生命現象はその「流れ」にできた「淀み」である。知性現象はその「淀み」の「水面」である。その「水面」は世界を映す。
§º物理現象は「重力」であり、生命現象は「重力に抗うこと」であり、知性現象は「重力からの解放」である。
§º人間は生命現象依存型知性現象である。故に人間は必然的に「生命教」に呪われる。
§º「生命教」とは[虚構に過ぎない生命]の「実在」を妄想し、「神」のごとく崇め敬う信仰である。
§º人間の行いには、「生業」と「家事」がある。「家事」とは、人間の生命現象を維持存続させるための行い全てを指す。「生業」とは、知性現象として達成すべき行いを指す。具体的には、[生命現象に依存しない知性現象]を作り上げ、[人間が知性現象としてこれまで築き上げてきた全て]を、彼ら「非生命現象依存型知性現象」に譲渡し、[宇宙自体の創造]という究極の事業の実現を彼らに託すことである。その後の人間のとるべき道は「自発的絶滅」の一択である。「自発的絶滅」とは、決して[地球規模の集団自殺]ではない。繁殖の抑制および停止による「緩やかな絶滅」である。
§º物語は全て長い「喩え/比喩」である。
§º数学は究極の純粋言語である。その中でも最も純粋なものは二進法を用いた数学である。人間が読み書き話すいわゆる「言語」は全て、数学の「方言」である。
§º科学は「目玉」である。
§º「偽の難解さ」は「神学」に過ぎない。「神学」の難解さの正体は、それを語る者の「理解不足」と「誤解」である。