2019年1月24日木曜日

■コンコルドの呪い


見るつもりで録画してあった番組を、いざ見始めると、意外につまらない。ここで「せっかく録画したのだから」と思ってイヤイヤでもその番組を見たなら、それは「コンコルドの呪い」である。番組を録画したことでその分の電力は確かに浪費したが、アナタの人生の持ち時間はまだ浪費されてはいない。録画した番組がつまらないことに初めの方で気づいたら、そのあとは一切見ないで、潔く消去してしまおう。そうすれば、少なくとも、アナタの時間は[その番組を見ることで浪費される]ということはなく、他のことに活用できる。人間はすぐに死ぬぞ。

(アナトー・シキソ 2018/04/24)

*「コンコルドの呪い」とは、経済学者がいうところの「埋没費用(サンク・コスト:sunk cost)の誤謬」。運用すればするほど損を出していくコンコルド(超音速旅客機)を、「せっかく大金をつぎ込んで開発したんだから」という理由で、いつまでも見限ることができない状態。あるいは、「死んでいった兵たちに申し訳がない」と云って負け戦を続けて泥沼に陥りがちな軍人のソレなど。