2020年3月15日日曜日

航空運賃1800円の便が現れたと聞いて、想像してみた。

乗ると、座席の一つもない筒状の胴体の床に、数人の乗客が直に座っている。慣れた乗客は、花見用シートやスポーツタオルを敷いた上に座っている。座り方は、あぐら、体育座り、横座り、いろいろだ。機体の大きさの割に乗客が少ないので、機内はガランとした印象。どうやらキャビンアテンダントもいないようで、代わりに「ご自由にどうぞ」と書かれた張り紙のダンボール箱が、後ろの方に置いてある。箱の中には、水のペットボトルとオレンジジュースのペットボトルが、乗客の人数より少し多めに入っている。機内食は無論ない。乗客の何人かはレジャーシートの上で持ち込んだ弁当を広げている。

一番驚いたのは操縦室で、扉に手をかけると、簡単に開く。恐る恐る覗いてみると、機長が一人だけで飛行機を飛ばしていて、隣の副操縦席は空席。気づいた機長が「ああ、ちょうどよかった、少し代わってもらえませんか、いや、ここからしばらくはただまっすぐ飛ぶだけですから、そこに座って黙って見てもらっていれば、あとは機械がちゃんとやってくれますんで」。そう言いながら、すでに操縦席を離れ始める機長。仕方なく、副操縦席に座り、機長が小用と一服を済ませて帰って来るのを、落ち着かない気分で待つ。帰ってきた機長が、計器を見るなり「ああっこりゃダメじゃないですか!」と言って、慌てて操縦桿を引き上げたりする。

そういう飛行機を勝手に想像した。タクシーの1800円だと、札幌市内から出ることすらできないはず。


新型コロナ騒ぎのせいで無観客になった今年の『R-1グランプリ』で優勝しした、自分でプログラムしたゲームで笑いを取る芸人が、『ワイドナショー』にも出ていて、そこで披露した自作ゲーム『ブロックくずして』(「デッカチャン」という[キャラ=実在の芸人]に、ブロック崩しの球を当てないようにするゲーム)がすごい面白かった。確かこの芸人は、少し前の『タモリ倶楽部』にも出ていて、やっぱり自分でプログラムしたオリジナルのゲームを披露していた。その時のゲームは、テトリスに端を発する所謂「落ちものゲー」で、次々に落ちてくる食べ物を「相性の良い」組み合わせで並べたり積み上げたりすることで消していく。このゲームのミソは「食べ合わせの悪い」組み合わで並べたり積み上げたりすると、食べ物が腐って、消えない「障害物」になってしまうところ。