飲酒運転の疑いで車を止められた運転者が、車の中にとじこもり、警官が見ている前で缶ビールのがぶ飲みを始める。これを「追い飲み」という。その後で検査で呼気からアルコールが検知されても、それは、今止まっている間に飲んだビールのせいだと言い張って、飲酒運転を免れるために広く知れ渡っている手段。もちろん、有効性は低い。
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地震で大きな揺れを感じなくても、海底地滑りが起きることで、高い津波が発生するメカニズムが解明されつつある。これを「サイレント津波」と呼ぶ。今度のNHKスペシャルで詳しく。
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インターネットのフリーマーケットで、マスクの転売を禁止する措置を1週間後に発動するみたいなニュースを見て、最初一瞬、なぜ即時じゃないのかと思ったけど、ああ、高値で売りつけようとしてマスクを溜め込んでいた連中から、シナモノを吐き出させるための1週間か、なるほど、と思った。
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今回の新型コロナ騒動で改めて、進化論ってスゴイ発見だな、と。
人間という[知性のスーパーチャージャーを搭載した生物]は、そのスーパーチャージャーをフル活用して地球上に溢れ返り、さらに、高速大量移動手段を発展させて、地球上全ての地域を、百年前の「国内」レベルの「時間的近さ」にまで近づけてしまった。今や世界中が「国内」であり、隣国などは「隣町」レベル。
人間は、今、天下を取ってるわけだけど、進化論によれば、全ての生物が、それ以外の全ての生物の生存環境であり資源である。人間というものが地球上に溢れかえり、どこにでもすぐに行くことができるなら、他の生物としては、その有り余る[人間という生存環境資源]を利用しない手はない。
地上に植物が栄え、酸素という「猛毒」が大量に溜まり始めると「間も無く」、その酸素が生み出す高エネルギーを利用する動物が活躍するようになった。
生物とは、意味も理由も主義も主張もなくただ増えて増えて増え続けることが原理。生命現象のプロトタイプとでもいうべきウィルスも、その原理にもっとも忠実。故に、世界中に際限なく広まり続けることを何の意味もなくただ「目指す」。そのための環境として、今の人間という生き物の「有り様」はまさに理想的。地球環境の破壊者としてかつての酸素同様に「猛毒」扱いされている人間を、新型コロナウィルスは(酸素を利用し始めた頃の動物のように)最大限有効活用する。これぞまさしく生物進化が30億年以上繰り返してきた…