2020年6月22日月曜日

『未来少年コナン』の第9回「逃亡」を観た。


2020年6月22日 月曜日/曇り/肌寒い


『未来少年コナン』の第9回「逃亡」を観た。有名な、磁石式の手錠のせいでコナンが海底から上がれなくなる場面。このとき、コナンが手錠を破壊できたのは、それが電磁石式だったからだろう(リモコンで磁気を制御できる)。「組み立てられた装置」だったので、隙間から海水などが入り込んで、装置が機能不全を起こして磁力が弱まり、その結果、コナンは手錠を破壊し、海底から脱出できたのだ。無論、コナンほどの馬鹿力がなければ、破壊できる代物ではないが。



アメリカで、トランプ陣営が大統領選の集会を再開した。ネットで100万人規模の申し込みがあったので、集会の主催者側は、収容人数1万9000人の会場でもまだ足りないと思って、会場の外に野外会場を増設した。しかし、蓋を開けてみると全然人が集まらず(7000人足らず)、野外会場は空っぽ、屋内会場も結構な空席。これは、集会に行くつもりがない反トランプ陣営の若者たちが、大量に参加申し込みをしたため。つまりは一種の選挙妨害。しかしまあ、ガラガラの会場で演説するトランプは、画的には面白かった。



√周囲の人間はどんどん死ぬが当人は一向に死なない。それが死神。顔面包帯ぐるぐる巻きで素顔は誰も見たことがない。√死の観念は生の観念と表裏一体。生きている存在にのみ宿り、それ自体は死なないのが死の観念。それが死神。√死神が警官隊の銃撃に倒れる。死神が「死んだ」のだ。警官が、顔に巻かれた包帯をとってみると、それは、誰もが知る有名人であった。しかし、彼は死神の正体ではない。死神は、生者とともにある死の観念それ自体だからだ。√生者が存在し続ける限り、死神は現れ続ける。生者は、死神の「宿主」にすぎない。



『エレファントマン』を撮った時、ドイツでインビューを受けた。インタビューを受けている間に描いたエレファントマンの絵をインタビュアーにプレゼントしたら、横で見ていたドイツ人の知り合いから、僕にも描いてくれと頼まれた。いいよ、と引き受けた。しかしそれっきりになった。何年も経った後、友達伝いに、例のドイツ人がまだ絵を欲しがっているのを知り、描いてプレゼントした。その後そのドイツ人は、歩いているところをバスにはねられて死んだ。死ぬ前にエレファントマンの絵を渡すことができて本当に良かった、という『ROOM TO DREAM』の一節がツボにハマった。