2020年6月10日水曜日


2020年6月10日 水曜日/晴/暑いが暑過ぎることはない:摂氏29度



この前からずっと、Lynchの伝記『ROOM to DREAM』を読んでいるせいで、久しぶりに『ERASERHEAD』が観たくなった。観た。6周目くらいか。今回の「発見」を二つほど。


シティボーイズの(というか三木聡の)「恋人たちのゴム脳」の「ゴム脳」は、Henryの「消しゴム頭」からのインスピレーション?


Henryのベッドの頭側の、ベッドに仰向けに寝たときに寝ている人の右側になる壁にかかっている小さな額縁は「キノコ雲」の画か? のちにLynch演じるGordonのFBIのオフィスの壁にデカデカと掲げられている、ニューメキシコの原爆実験のキノコ雲に通じるものなのか?



「川崎病」の「川崎」は、病気が広まった地名(川崎市)のことだと思いでいた。「水俣病」みたいな。正しくは、その病気を「発見」した医師の名前(川崎富作)だった。


ということは、そもそも「川崎病が川崎市(実のところ、川崎市ってどこ?)で流行した」というのは間違った思い込みなのだろう。確か、かつての川崎市で何かしらの公害病が流行った。ソレとコレとを何処かのタイミングでごっちゃにしてしまったのだろう。発見者の川崎医師が90いくつで亡くなったというニュース報道で、長年の誤解が解かれた。



今日観た『コロンボ』は「黄金のバックル」。ここでも長年の誤解が解かれた。ずっと犯人の姪は、実は犯人が生んだ子供だと思い込んでいた。つまり、犯人の姉が犯人の婚約者と駆け落ちした時に、既に妊娠3ヶ月じゃないと、12月に姪が生まれるはずがない、とコロンボが当の姪に指摘する真意を完全に誤解していたのだ。


誤解というのはこうだ。姉と婚約者が、駆け落ちした頃に初めて肉体関係持ったのなら、姪は12月には生まれないのだから、本当は、それ以前に婚約者と肉体関係を持っていてもおかしくない妹(犯人)が「姪」を生んだのだろう。


しかし、コロンボの指摘の真意は、妹の婚約者と姉が駆け落ちを決行する3ヶ月も前から、妹を裏切っていたことの具体的な証拠が、その年の12月に生まれた姪だということ。犯人が、姪を犯人に仕立てようとした理由がこれで解ける。犯人は、姪を含めた家族全員を憎んでいたのだ。



「第2波」「第3波」の原因は、「ぼーっと生きている」一般市民の割合を、行政者や医療関係者が過小評価しているからだ。