2020年4月21日火曜日

実写版『映像研には手を出すな!』第三話を面白く見た。NHKのアニメ版に引けを取らないこの面白さはきっと、原作がそもそも持っている面白さなのだろう。そんな気がする。


佐藤二朗主演の『浦安鉄筋家族』の第二話を見た。第一話の大鉄の禁煙エピソードの次は、高熱を出した末っ子を病院へ連れて行こうと奮闘する順子の話。第一話ほどのインパクトはなかったが、そこそこ楽しめた。


結果的に(といってもまだ最終的な「結果」ではない。コロナ騒動はまだまだ続く)、従業員三十三人を解雇したバス会社を二ヶ月間取材した『クローズアップ現代+』で見た。解雇云々はともかく、経営者や従業員、つまり中小の会社(おそらく大企業もだろうが)が、こういう地球規模の感染症拡大という事態にまったく対応できず、「平時」の不景気と同じような「ガンバリ」や「努力」や「工夫」しかできない様子を見せてもらった。

「平時」の不景気では、とりあえず、世界のどこかでは景気が良くて、人間が活発に動き回っているのだから、その「元気なところ」と繋がりを(間でどれだけ経由してもいいから)持つようにすれば、傾いている経営を立て直すことができるが、今は、地球全体で人間の活動が「止まっている」わけで、そもそも「元気なところ」がないのだから、そういう「平時」の不景気打開策は、すべて不発に終わる。

つまり、件のバス会社は、全く見当はずれな営業努力を続けていて、それが滑稽でもあり、気の毒でもあった。だが、あんな調子だと、あと半年コロナ騒動が続けば、解雇どころか会社自体潰れてしまうだろう。


今日は『プロフェッショナル』が特別編と称して、今までに登場したプロフェッショナル達が自宅でできる料理だの運動だのを自撮りしたものを寄せ集めて、それに橋本が自宅でナレーションを吹き込み、一つの番組にでっち上げて流していた。他の番組も似たり寄ったりの「在庫切れ」状態。テレビ地上波50年の歴史で、こんなふうに「枠はあるけど、コンテツンがない」状態は、おそらく初めてだろう(逆の状態、つまり、放送したいモノ・放送してもらいたいと思っているディレクターはいくらでもあるのに、空いた枠がない、というのが、地上波テレビの常態)。


今、真っ先に商売上がったりで苦しい状況に陥っているのは、人間一人が生きて行く上で、特に必要のないモノやサービスを提供している連中。即ち、芸能人、外食産業、観光業者。