2020年4月3日金曜日

子虚(しきょ:うそつき)、烏有先生(うゆうせんせい:何もない先生)、無是公(むぜこう:こんな人はいない)。司馬相如著『子虚の賦(しきょのふ)』の中の三人の架空の人物。烏有とは「いずくんぞあらんや」と読み「全く何もない」という意味。

みんな、アナトーさんの「ダカラナニ氏」の遠い親戚みたいなものだ。


ここ、1日2日、小さい布マスクで何かと話題のアベシンゾーだけど、彼の一番の特徴は何と言っても、プレゼン時の、いかにも練習しました的な喋り方。これは、トヨタのレスキチ社長も全く同じで、なにか、プレゼンの先生が同じ先生なのかも、というくらいソックリの「取ってつけた感」。その点、真っ赤な孫さんとかは自然体で好い。


みんな、大した才能がないから、小さい頃からやってんだよ。だから、大学なんか行かずに、すぐにプロになるべき。つまり、底が知れる前に。


『Twin Peaks』の「ゴードン・コール」という名前は、リンチお気に入りの映画『サンセット通り』の登場人物の名前から。こちらのゴードン・コールは、撮影用に車を借りようとして、『サンセット通り』の主人公のノーマ・デズモンドに、デミル監督(映画の登場人物)の代理で電話してくる。

ついでに言えば、『Twin Peaks Limited』で、アホになったクーパーが正気を取り戻すきっかけを作るのが、この『サンセット通り』という映画。ダギーなクーパーが、家のテレビでこの映画を観ていると、デミル監督が「ゴードン・コールに知らせろ」という。そのセリフに今までにない反応をしたダギーなクーパーは、スプーンをアウトレットに差し込み、感電して正気を取り戻す(電気不足だったんだね)。

最初にクーパーの上司の名前を「ゴードン・コール」にした時、まさか25年後にこういう展開で、本家の映画ごと「役に立つ」とは、当時は、リンチ自身を含めて誰も思ってなかっただろう。これぞまさに、アナトーさんがいうところの「Black Lodgeが憑いてる」ってこと。


家の中に小虫が湧くのは、小虫を食べる蜘蛛などを、人間が生活圏から排除してしまっているせいなのだから、まあ、原因は人間。というか、大抵の「害虫被害」の大元の原因は人間。もっと正確に言えば、人間の生活スタイル。


多神教の自然神であろうと、一神教の超能力者としての神であろうと、人間が思いつく神の中身は、みんなただの人間。タカが知れてる。