新型ウイルスだの、パンデミックだのと言ってるけど、結局のところ、問題の根本は、人類の中に一定の割合で含まれている「バカ」の行動をどうやって制御するかってことだよね。
ここでいう「バカ」とは、言葉は分かっても、その言葉によって示されているモノゴト自体を理解できないのに、言葉が分かるせいで、自分ではその言葉によって示されたモノゴト自体を理解していると思い込んでいる人間のことだけど。
人間は生き物で、生き物は「生物(なまもの)」だから、どうしても「仕様」にバラツキが生まれて、まあ、そのバラツキが良い方面に作用することもあるけど(そうやって生き物は進化して来た)、今回のように、社会全体を「危機」に陥れる「因子」になることもある。
何にせよ、生命現象依存型であることは、知性現象にとっては大きな足枷でしかないその二つの具体的な事例が、今回の新型コロナ騒動で明らかになった。即ち「感染症」と「バカ」だ。生命現象である限り、この二つは避けることができない。更に今回、この二つの足枷が、負の相乗効果をもたらすことも明らかになった。バカは、パンデミックにとっての「supercharger」になるということ。バカが、パンデミックの被害を何倍にもするし、何倍にも長引かせる。
人間の知性現象がウィルスの拡散能力を格段に高めてしまっている状況で、当の人間が、生命現象としてありようそのままに「無邪気」に振る舞うことは、ただの自殺行為。
どういうことか?
ウィルス自体は、脳どころか神経系すら存在しない、単なる「生命部品」つまりはモノに過ぎないのだが、その増殖に活用されるのは、脳も知性もある人間だということ。つまり、実質、ウィルスが利用できる知性現象の「成果」は、人間のそれと全く同じで、具体的にいうなら、例えば、自動車や旅客機を今のウィルスは普通に利用できる。それは比喩ではなく事実。感染者は人間であると同時にウィルスでもあるということ。人間はどうしても人間本位で物事を見るから、人間にウィルスが感染していると思いがちだが、ウィルス視点で見れば、ウィルスが人間というロボットスーツを着込んでいるダケ。
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実写版の『映像研には手を出すな!』(TBS系)第一回を観た。とりあえず、今のところ悪くはない。ただし、アニメ版(NHK)が相当好かったので、ハードルは高い。ちなみに、原作漫画(があるらしい)は読んでないし、たぶん読まない。