2020年5月21日 木曜日/晴/暖かい
安倍政権がわざわざ法解釈を変更し、定年を延長してその地位に止まらせた検事長の黒川某は、結局、賭け麻雀(当人も認めている)で辞任することになった。この男つながり(としか思えない)法改正に対する反対活動が多くの芸能人を巻き込んでSNS上で「盛り上がり」、その結果、今国会での(「コロナで大変なときに、まるで火事場泥棒のような」by 枝野)法改正を安倍が断念したりで、けっこうな「大騒ぎ」になったわけだが、その「仕舞い方」は昔ながらの[醜聞からの社会的表舞台からの抹殺]。因みに、賭け麻雀の相手は、朝日新聞の記者と産經新聞の記者で、場所は記者の自宅のマンションの一室らしい。新聞やくざ。
とはいえ、命取りになったのは、麻雀で賭けをしていたことよりも、世の中全体が、経済的および精神的疲弊に耐えながら、所謂「3密」を避けようと躍起になっている最中に、3密の権化のようなゲーム(麻雀)に興じていた、その[意識の低さ]の方。
結果、全国民的な大ブーイングの中、こんな脇の甘い人間を検事長の地位に止めようとした安倍政権の[見識/人材を見極める能力]にも大きな疑問符がつくことになったし、ますます、「この黒川某は、単に、政権が便利に使えるだけの無能な人間だったのだろう」疑惑は深まった。
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外出自粛や休校などで、子供がゲーム依存症になるリスクが高まるのではないか、という文脈の『クロ現+』を観た。「プロゲーマーを目指している」子供に対してはゲーム時間の制限を指導するが難しい、と、精神科医だかなんだか言っていたが、学業そっちのけで野球などのクラブ活動にのめり込んでしまう学生はいくらでもいて、そういう子供に対しては、親も世間もさほど心配しない。というか、むしろもっとやれと後押ししそうな勢い。
夜明け前から夜遅くまで野球やバレーの練習に励むことは、子供として「健全」で、ゲームを同じくらいやるのは、たとえ「プロを目指している」と言っても不健全、という理屈は成り立たない。実は「プロを目指しているかどうか」も、成り立たない。例えば、狂ったように朝から晩まで毎日練習している多くの高校球児の結果的な最終到達地点は、せいぜいが甲子園。プロではない。
思春期などと呼び名を変えても正体はただの発情期。子供のスポーツは、それを宥め賺し逸らすためのもの。だから、軍隊、芸事、ゲーム、何でもいいのだ。