コロナ騒動のせいで働くことができなくなったタクシー運転手の、ふだん40万円ほどの給料が、今月はマイナス五千いくらになった、という報道を『クローズアップ現代+』で見た。歩合制なので、稼ぎがなければ、社会保険の支払いなどでマイナスになるのだが、それにしても、これじゃあ両津勘吉の世界。
もう一つ。「あしなが学生募金」が、コロナのせいで春の街頭募金活動をやれず、結果「2億円」の「収入減」になったという話。このまま秋の街頭募金活動もできなかったら、更なる「収入減」になって、学生の支援に支障をきたすと、「あしなが」の担当者。中止だの支援に支障だのより、街頭募金ゴトキで「億」のカネが集まるのか、と、そっちの方にオドロイタ。
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COVID19以降は、図書館利用も卒業することになるだろう(もともと衛生面的には、ずっとイヤだなと思っていたので、まあ、ちょうどいい機会)。そもそも、不特定多数の人間がテンデに本を手に取る形式の図書館施設そのものの存続がアヤシイ気ももする。
そこで、電子書籍の貸し借りにシフトするわけだが、なにしろ札幌中央図書館の電子書籍の品揃えはお粗末で、使い物にならないから困る。しかし、まあ、自分自身が、もう、そうそう「新しい本」を読む必要のないレベルにはなったので(蔵書を繰り返し「低徊」したほうが充実感が高い)、「品揃えが悪い」くらいがちょうどいいのかもしれない。
などと思いながら、物は試しに少し検索して見たら、案の定の壊滅的な「品揃え」。しかし、それでも、デズモンド・モリス(←『裸の猿』の)の『フクロウ』や、ハラリの『サピエンス全史』などがあり(まだ「上」しか読んでない)、まあ、少しだけ見直した。
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コロナ騒動で中止になっているインディカーの本物のレーサーたちが、バーチャルなレースーゲームで「大会」を繰り広げているのを、『News 9』で見た。佐藤琢磨もシミュレーター(高額)を購入して「出場」していた。
もう、これからはこういう「スポーツイベント」がどんどんと増えていくというか、こちらの方が主流になるはず。というのは、「競技」が「命がけ」になってしまっていたのは、要するに「命がけ」にしないで済むだけのテクノロジーを持っていなかったから、というだけの話だから。現にこれまでも、テクノロジーの発達に伴って、全ての競技(テニスでさえ)が「命を危険にさらすこと」を回避できるようなっている。