2020年5月8日金曜日

「5GがCOVID19の蔓延を加速している」というデマ(陰謀論)が、イギリスで広まっていて、実際の被害(5Gの設置作業員が暴言を吐かれたり、5G施設が放火されたり)も出ているという。(WIRED情報)

「万人が自分のメディアを持つことの弊害」の一つが、知能の低い者の世界観や世界認識が、世界中に散らばる知能の低い者同士で共有され、知能の低い者同士の団結を促してしまうこと。

人類に残された最後の「天敵」は、同族の中に一定数存在し続ける「脳弱者」ども。

5Gがコロナ蔓延を加速させているという陰謀論の中身が具体的にどういうものかは知らないが、想像するにこういうことだろう。

『外出自粛のせいで、世界中で「テレビ電話」的なモノがモテはやされている(利用が進んでいる)。「テレビ電話」的なモノに不可欠なのが高速インターネット通信(回線)で、これがまさに今は5G。つまり、コロナが流行って世界中で外出自粛が続けば、世間の5Gに対する需要はますます高まる。で、これを逆さまにすれば、5Gを普及させて儲けたい企業が、意図的に新型コロナを国中にばらまいて、かつ、感染が縮小することを妨げ、自分たちの利益につなげようとしている。』

実にお粗末。しかし、「陰謀論」アタマの連中のアタマのデキ、[想像力の深度・飛翔力]からすれば、この程度が関の山。

地球規模の感染症が理由で、人類が生き方(社会の仕組み)を変えることになるのは、これはもう「歴史の必然」だが、かと言って「5Gの普及を目論む」企業ごとき「脇役」の思惑でどうにかできるものではない。というもの、パンデミックが地球規模の経済停止が起こすのは、通信インフラではなく、地球規模での実際の移動手段・交通手段・輸送手段の発達具合だからだ。ヒトもモノも、世界中どこでも24時間程度で行くことができてしまえる状況が出現して初めて、今回のような、地球規模の経済停止を引き起こすパンデミックが発生し、人類は「社会システムの変革」を迫られるようになる。そのときの通信インフラの最先端は、5Gかもしれないし、電報かもしれない(実際、技術の発達バランスからそれはないだろうけど)。

つまり、5G陰謀論者は、例えば「コロナ蔓延を加速させているのは電報会社だ」と騒いでるようなもの。


haveは「ある」、helpは「どうにかする」と訳す方が、「持っている」や「助ける」よりも、しっくり来ることが多い。