2020年5月28日木曜日

2020年5月28日 木曜日/晴れ時々曇/暖かい


家賃を振り込みに郵便局に行くと、郵便局の外でおばあさんがATMの順番待ちをしていた。コロナの影響だ。



外気温が25℃しかなくても、車内は55℃、ダッシュボードは70℃にもなるので気をつけて、とニュース番組で言っていたが、そもそも、その程度の気温で、そんな危険な状態になるようなものは、完全な欠陥商品だろう。そんなシロモノを平気な顔で売り続けている世界中の自動車メーカーと、車内に置き去りにされた赤ん坊が熱中症などで死んだ時に、当然のように、置き去りにした人間(大抵はその赤ん坊の親)の不注意や非常識を非難する世間。


自動車は普通に使っていても、いわゆる「交通事故」と呼ばれる事象で、死んだり殺したりすることがしょっちゅうあって、メーカーもその対策に躍起になる。だが、「炎天下に放置していたら、中にいた赤ん坊やペットが茹で上がって死んでしまった」的なコトは、きっと、「交通事故」に比べたら件数は少ないはずで、だから、ソウイウコトがあって誰か死んでも、「それは使う側が気をつけてくれないと」で済まされてしまうのだ。


なんというマヌケ。


車中での熱中症死亡事故が起こる条件は、一つを除いて全て、車の「ふつう」の使用法。エンジンを切った車の中に窓を閉め切った状態でしばらく居るだけだから。違うのは「炎天下」であるというただそれだけ。しかも「炎天下」などと言っても、車外の日陰にいればそれほどのこともない程度の「炎天下」。つまり、普通なら大したことにもならない条件を、命に関わる状態を仕立て上げているのは、まちがいなく、自動車という人工物の構造自体。


あからさまに危険な使い方や、非常識な使い方をして、それで「想定外」の事故が起きたら、それは、そういう使い方をした使用者の「責任」と言ってもいいだろうが、「ちょっと暑い日に窓を閉めた車に赤ん坊を置いて買い物に行く」という行為に「死の罠」が潜んでいると「自力で」気づける人間が、一体どれだけいるだろう?


「炎天下」に放置された自動車内での熱中症死亡事故を防ぐ工夫を自動車自体に組み込むことは、自動車メーカーの義務。今は、人感センサーだの人工知能だので、そういう防止装置を作るのも比較的簡単なはずだし(実はもう装備されてる?)。


まあ、自動車の自動運転システムが完成した暁には、この手の車内放置事故も自動で消滅するんだろうけど。