2020年8月16日 日曜日/かなり暑い。
『原作版ナウシカ』全7巻について岡田斗司夫が90分近く喋っている2016年のYouTube動画をオモシロク観た。元々は有料会員限定の後半部分も8月31日まで無料で公開されている。
まずはじめに笑ってしまったのが、当時まだ公開されていなかった庵野秀明の『シン・ゴジラ』についての岡田斗司夫の予想が、庵野自身が聞いたらゲンナリしてしまうほど「的中」していたこと。曰く、完全形態のゴジラになるまでを描くこと。最終的にはゴジラを破壊できず、仕方なく、『アキラ』や、爆発したフクシマ原発のように「封じ込めて厳重管理」するようになること、など。
で、メインテーマの『ナウシカ』については、宮崎駿が、鈴木敏夫や高畑勲の「アドバイス」に「屈して」、最後にナウシカを復活させたことで、アニメの『ナウシカ』が、宮崎駿が大嫌いな宗教アニメになってしまったことを、当人が激しく悔やんでいたことや、あんな展開であんな終わり方にしたせいで、周囲から(というか社会から)「宮崎駿はエコロジストである」と思われたことを、宮崎本人がすごく嫌がっていた、ということを知って笑った。そして少しだけ宮崎駿をミナオシタ。
あと、『ホルス』『ハイジ』『コナン』『カリオストロの城』が、それぞれ、発表当時の「ライバルアニメ」に「敗北」した話も面白かった(『ハイジ』は『宇宙戦艦ヤマト』、『コナン』は『さらば宇宙戦艦ヤマト』、そして『カリオストロの城』は『ガンダム』に「敗北」し、最初の『ホルス』だけは「自爆」)。だから、その後の『ラピュタ』『トトロ』『魔女の宅急便』までは、宮崎の「リハビリ」作品だという指摘もおもしろかった。
で、動画を最後まで視聴して、昔読んだはずの『原作版ナウシカ』の内容をほぼ何も覚えていないことを改めて思い知らされたので、猛烈に再読したくなった。そこで、ふらりと立ち寄るといつも棚の上の方に原作版『ナウシカ』全7巻を揃えていた近所のブックオフに(この暑いのにわざわざ)出かけてみたが、世の中、要らない思っているときは目の前をチラチラしているのに、いざ買う気になったときには影も形もなくなっているのが常。で、今回もやっぱりそうなった。
結局そのあとPayPayモールで、第2巻から7巻までは売っているのを発見し、購入した。6冊で2950円。第1巻も、縁があればいつかどこかで手に入るだろう。