2020年8月10日月曜日

渡辺恒雄(ナベツネ)が、複数回のロングインタビューに答えた、NHKスペシャルを観た

 

2020年8月10日 月曜日/曇り。涼しい


ロシアが日本に北方領土を「返した」そのあとは、日本がアイヌに北海道を「返す」のかな?



渡辺恒雄(ナベツネ)が、複数回のロングインタビューに答えた、NHKスペシャルを観た。渡辺恒雄も田中角栄も、そして中曽根康弘も、みんな、兵隊として戦場を体験したという共通項があったことを知った。田中角栄はノモンハン事変で多くの戦友をなくし、中曽根康弘も乗船していた軍艦が攻撃されて多くの戦友を荼毘に付したとかいう話。ナベツネは、砲兵隊にいて、木製の砲弾で訓練が行われていてバカバカしかったという話をしていた。木製の砲弾ではどうしようもないだろうと上官に「文句」を言ったら、上官は、敵がやってきたら本物が支給されるから問題ない、と答えたという。しかし、結局一度も本物の砲弾は支給されなかった。この辺はなんとなく、水木サンのエピソードを彷彿とさせる。


この番組での個人的な「意外な発見」は、ナベツネが強力な「反戦主義者」で(ただし自称)、若い時に共産党に入党したことさえあるということ。なんとなく「右翼」的なイメージを持っていたけど、右翼というよりは「保守」ということなんだろう。それにしても共産党とは。若さって、アタマ悪いよね。



水木さんの娘が、何かの巡り合わせでエッセイを連載することになって(それをまとめたものが『お父ちゃんと私』)、心配で水木さんに相談すると、ハナクソと同じだから気楽に考えろ、とアドバイスされた。すなわち、気にかかっていることを整理する点ではエッセイもハナクソも同じだ、と。



吉本の『老いを超える』を再読している。その中で、自身が患っている白内障のことを、ずっと黄昏時のようで生きた心地がしない、と証言していて、なるほど白内障は視界が暗くなるのかと、思った。しかし、レンズを人工のものに交換した山崎努はそんなふうでもないので、吉本もレンズを交換していれば、一日中黄昏で生きた心地がしない、なんてことを体験せずに済んだのかもしれない。吉本の白内障の治療は、浮き出た血管をレーザーで処置する、というモノだったらしい。



トランプ政権がアカラサマに台湾との関係を良くしている。つまり、中国政府の[香港の扱い]への対抗措置で、これは共和党だけでなく、民主党も同じ路線だから、もしも次の大統領選でバイデンが勝っても、中国に対するこの態度は変わらないだろう、と専門家。