2020年8月21日金曜日

清水ミチコの日本昔ばなし

 

2020年8月21日 金曜日/曇り時々晴れ。ものすごく涼しくて過ごしやすいので、老猫も落ち着いている。


『チコちゃん』の「名物コーナー」、清水ミチコの日本昔ばなし、今回は「お地蔵さんは実は閻魔大王」という話。楽しく見た(テレビをつけたらたまたまやってたので、観たのは途中からだけど)。


ところで「お地蔵さんは実は閻魔大王」という設定、チベット密教的には「そんなのアタリマエ」ということになる。そもそもチベット密教では、全ての仏は同じ仏が様々に姿を変えただけのものに「すぎない」からだ。というか、そもそも仏は、実を言うと、その人自身の「心の影」にすぎないというのがチベット密教の教え。すなわち「本来の自分」がそのように見えているという解釈。それは、その人の[アルターエゴ=分身]ではなく、その人の[本体=本質]という意味。有名な『チベット死者の書』すなわち『バルドゥ・トェ・ドル』ではそのことが繰り返し説かれている。もうシツコイくらい。


まあ、チベット密教にしろ、日本仏教にしろ、今「仏教」と呼ばれているシロモノは、もともとのゴータマさんの「教え」とは何の関係もない、ただの「生命教=ファンタジー」なので、トヤカク言うこともないのだけど。


そんなことより(そんなことより?)、一層の事、清水ミチコで『まんが日本昔ばなし』を復活させてほしい(一回きりのスペシャル番組でいいから)。『チコちゃん』で見るたびにそう思う。



水木サンの娘さんのエッセイ『お父ちゃんと私』を読み返していたら、水木サンのお父さん(イトツ)、著者からすると祖父の耳の上にできた「謎のコブ」の話に出くわした。前に読んだのにすっかり忘れていて、また、不思議に思った。ある時気づいたら、祖父の耳の上にコブができていて、それがどんどん大きくなっていく。その間、当人はぼーっとしたままで、誰が呼びかけても無反応。それで「最後は神仏頼みだ」的に、水木サンがどこからか仏像を持ってきて見せると、祖父は、「ああ、このホトケさんだ!」と言って、いきなり正気に返る。祖父の話だと、夢だかうつつだかわからない状態で困っているところにこの仏さんが現れたので、自らの窮状を訴えたら、我に返った、ということらしい。しかも、件のコブもそれ以来どんどん小さくなっていったというのだからフシギ。


で、結局、何の病気だったのだろう? 専門家が聞けば、すぐに診断名のつく話なのかな?