2020年8月8日土曜日

死んだ女に呪い殺される男の話はよく聞くが、死んだ男に呪い殺される女の話はそこまで聞かない気がする。

 

2020年8月8日 土曜日/曇り。風は無いが、涼しい。


見逃した『妖怪シェアハウス』の第一話をTVerで観た。大倉くんと池谷のぶえが出ていたからだ。彼らの正体が、ぬらりひょん、座敷わらし、お岩さん、酒呑童子なのは、すぐに見破れたが、主人公の女優が、実写版の『映像研には手を出すな!』の浅草氏だと気づくのは遅かった(今、一応確かめてみたら、全然別の女優だった。マヌケ)。



魚類、両生類、爬虫類(あとついでに言えば虫の類も)は、(卵的なものから)この世に生まれた直後に自力で動き回り「エサ」を見つけて食べ始めるが、鳥類と哺乳類は、生まれた直後に動き回れるタイプ(鶏=ヒヨコ、ウマ、キリンなど)と、生まれた直後は無力なタイプ(スズメ、カラス、ネコ、そしてヒトなど)がいる。ちゃんと調べたわけではないが、鳥類と哺乳類だけにこの2種類があるような気がする。どうしてなのか? 何の理由でそうなったのだろう?



死んだ(というか殺した/死に追い込んだ)女に呪い殺される男の話はよく聞くが、死んだ(というか殺した/死に追い込んだ)男に呪い殺される女の話はそこまで聞かない気がする。[男に殺される女の方が、女に殺される男よりも圧倒的に多いからだ]というのもすぐに思いつく一つの見解だが、それよりも圧倒的に「一般的」なのは、「女の方が呪う力が強い」というアレ。「女の恨みは恐ろしい」とかいうイイグサ。


しかし、ここで一般的な意味でいうところの「呪い」という「心霊オモチャ」をオモチャ箱に片付けて考えてみると、もっとオモシロイ「事実」が判明する。それは、男の方が女よりも「罪の意識に弱い」ということ。良く言えば、男の方が女よりも「罪の意識に敏感」ということ。


[男が女を死に追いやった時に、その男の所に死んだ女が化けて出る]とは、当の男が当の女の死について(表面的にはともかく、心の深い部分で)相当気に病んでいるということを意味する。逆に、[女が男を死に追いやっても、その女のところに死んだ男が化けて出ることがない]のは、当の女が当の男の死について(表面的にはともかく、実は)さほど気にしてないことを意味している。


古今東西の怪談は、殺した女に呪い殺される男の話で「女の恨みは恐ろしい」と強調したがるが(その逆はあまりないから)、実は、そこからわかるのは、単に、男のシンケイが(女に比べるとずっと)ヤワだという、ただそれだけのこと。