2020年8月2日 日曜日/晴れているが風があり、昨日よりは断然涼しい。
Tik Tokという中国製の動画投稿型SNSアプリを、欧米が「禁止」することを決め、日本もそれに倣うような事態になった。共産党政府から要請があった場合、中国企業はアプリのユーザーのデータを提供しなければらならないという法律が中国にはあって、中国共産党が「その気」になったら、中国共産党政府に反抗的な人物の個人情報を「合法的」に集められるからだ。だから、例えば、党が「気に入らない」連中を「スキャンダル」に巻き込んだりして、社会的に抹殺することも簡単だ。やり口は「週刊文春」と同じだけど、こっちは国家レベルなのが違う。
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人間は、一人旅をするつもりでツアーバスに乗り込んでいる旅人。ツアーバスとは、無論、身体としての人間、すなわち、生命としての人間。
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「王様の厚揚げ」という物を食った。厚揚げは好物だが、この「王様」は「中身」の食感が絹ごしのトロトロで、好みとは違った。買ってきたままだと油がにじみ出ていてかなりズルズルしていたので、ガスコンロの魚焼き機(ウチでは、トーストもこれで炙る)で炙って、皮をこんがりさせて食ってみたら、かえって中身のトロトロが際立ってしまった。厚揚げは木綿の方が好い。前にも言ったが、なんでも柔らかければいいというものではない。
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照ノ富士が御嶽海を破って、決定戦に持ち込むことなく、優勝を決めた。5年ぶり2回目。膝の手術を3回、糖尿病と内臓疾患も患って、一時は車椅子生活だったらしい。5場所連続で休場したので、序二段まで落ち、そこから這い上がっての復活優勝。
優勝インタビューでは、「笑える日が来ると信じて」と何度も繰り返していたので、きっと、周囲の日本人から、そのフレーズを何度も言われたのだろうなあと思った。あと、5年前の初優勝の時と比べてどうか、とインタビュアーに訊かれて、当時は「イケイケ」の状態での優勝だったので、今回の優勝はそれとは全く違うと答えていたのもオモシロかった。当人もイケイケだと思っていたのだなあ。というか、これもやっぱり周りの日本人に「お前、あのときはイケイケだったからなあ」と言われ続けて「イケイケ」という言葉を覚えたのだろう。
あと、殊勲賞とか敢闘賞とかをもらってインタビューを受けていた御嶽海と正代が、共にガッカリ感全開(「物足りないっす」「複雑っす」)だったのも面白かった。