春風亭一之輔の「夏泥」は面白いね。NHKプラスの「間も無く配信終了」の枠でたまたま見つけた(『演芸図鑑』)。30分の番組で、落語2席に、対談ひとつなので、1席の時間は短いだろうから、きっとかなり短縮されているはずなのだが、なんか、そんな端折った感もなく、ちゃんと楽しめた。あのトボけた感じは、修練じゃ出せないからねえ。談志にはあのトボけた感じがなかった。談志はどうしても才気走っていて、それが自分でもどうしても抑えられないから、かわりに才気走ったところに毛布をかぶせて、その上でワーワーやるかしんみりやるかで誤魔化していた。一之輔の雰囲気(落語では確か「フラがある」という)は、志ん生に通じるものがある。つまり、「情けないのにドライ」。十人並みの噺家はみんな「情けない」=「ウェット」になってしまう。
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晩飯は、「くるみ澤」という割烹料理屋のミニオードブルで酒を飲んだ。
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今日から全2回で始まったNHKの土曜ドラマ『ノースライト』の第1回を観た。ノースライト(north light)とは、北側から差し込む光。安定していて、画家のアトリエなどは、この光を取り込むために北側に窓が作られるらしい。西島秀俊演じる一級建築士が主人公。原作は『64』の横山秀夫。脚本は2つ前の土曜ドラマ『天使にリクエストを』もやっていた大森寿美男。裏のフジテレビが土曜プレミアムの枠で『細かすぎて伝わらない』をやっていたのでテレビの録画はそちらにして(チューナーが一台しか搭載されてないので)、ドラマの方の視聴は、NHKプラスのライブ配信を初めて試してみた。何のモンダイもなく視聴する事ができた。
あと、このドラマでは、ブルーノ・タウトの作と思われる椅子が、一つの重要なアイテムになっているのだが、ブルーノ・タウトと言えば、宮崎駿の『風立ちぬ』に出て来た謎の亡命ドイツ人。いや、『風立ちぬ』は一回しか見てないから、「謎」なのか、ちゃんと名前が出ているのかは、全然覚えていないのだけど。
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玄武洞の岩だから玄武岩。(『ブラタモリ/城崎・岡崎』)
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珈琲店の乱立の理由の一つは焙煎機の低価格化。一台、300万円→60万円。
ブラック・アイボリー:象の糞から採集した珈琲豆。採集した珈琲の実を餌に混ぜて象に食べさせる。象の腸内で自然発酵することで果物や野菜の風味がつく。一杯7000円。(『カネオくん』)