2020年12月6日 日曜日/晴れ
『ガンダム』視聴
第4話「ルナツー脱出作戦」
所謂「作画崩壊」が誰の目にもはっきりとわかる最初の回。アムロやブライトと言ったメインキャラは悉く、「他の俳優が演じてる」としか思えないレベルの別人顔。更に、人物、モビルスーツを問わず、まるで「ファミコン」のような動き。音声はちゃんとできているので、目を閉じて脳内で自前の「素晴らしい動画」を再生すれば、とてもよくできたエピソードなのだが、目を開けてしまうと、終始ニヤニヤ笑いが止まらない回。
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「柄本家のゴドー」を面白く観た。柄本佑と柄本時生が主演する舞台『ゴドーを待ちながら』を、父親の柄本明が演出する様子を撮影したドキュメンタリ。柄本明は「演出する姿も柄本明」で楽しめた。あと、やっぱり柄本明は名優だなと改めて思った。ただ[他の俳優の演出しているだけ]なのに、その「例えばこんな感じ」でやる芝居が、もう名演。
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「有吉eeee!」で『桃鉄』をやっていた。おかげで、具体的にどんなことをするゲームなのかようやくわかった。で、思った。出るサイコロの目にはっきりと「作為」を感じる。だが、だからこそ、何十年と続編が作られ続けているのだとも確信した。
サイコロの目の出方が、ちゃんと、ゲーム展開が盛り上がるようになっている。別の言い方をすると、サイコロの目の出方で、ゲーム展開をちゃんと演出しているので、プレイヤーたちは、誰もが、勝ったり負けたりの起伏を楽しめるようになっている。それは偶然ではなく、そうなるように「ゲームの中」で操作されているのだ。
有吉がぶっちぎり、狩野英孝がどん尻を這いずり回っていた序盤のあとは、ちゃんと狩野にツキ(幸運)が「舞い込む」ように、目的地の選出と、サイコロの目の出方で「調整」がされる。
このゲームは、各プレイヤーの有利不利をサイコロの出目で完全にコントロールできるので、順位が二転三転する「面白い展開」にするのも簡単。プレイヤーたちは、実は演出に過ぎない「面白い展開」に一喜一憂しているのだ。しかし、よほど迂闊な人間でもない限り、『桃鉄』のゲーム展開が「面白い展開を実現するための八百長/出来レース」なのはすぐに気づくはず。ということは、つまりは、このゲームが、何十年も続編を作られ続けられているのは、「出来レース」でも面白いならそれでいいだろうよ、というプレイヤーがとても多いということなのだろう。