2020年12月30日水曜日

「キャンド・ハンティング」飼育場で繁殖させたライオンを、フェンスに囲まれた敷地内でハンターに射殺させる狩り

 2020年12月30日 水曜日/晴れ



『Philip K. Dick’s ELECTRIC DREAMS』の第一話「TRUE LIFE」を観た。

Amazon prime video originalの1話完結のドラマシリーズ。タイトルから分かる通り、Philip K. Dickの短編を映像化したもの。CG技術が発達した今だと、もう、Dickの世界イメージを作り出すことなんて簡単だね。『Blade Runner』制作の「苦労/工夫」が微笑ましくなる。



【メモ】「キャンド・ハンティング」飼育場で繁殖させたライオンを、フェンスに囲まれた敷地内でハンターに射殺させる狩り。南アフリカでは、年間約1000頭のライオンが「キャンド・ハンティング」で殺されているという。

(「クーリエ」December 2020 p38)


@前にも言ったが、いわゆる「トロフィー・ハンター」たちは、お互いが敷地内で撃ち合う「狩り」をするのが一番いい。スリル満点だろうし、誰からも文句は出ない。動物愛護団体に非難されることもないどころか、「トロフィー・ハンティング」すなわち「自身の娯楽のために動物を殺すこと」を喜ぶような輩が一人でも減って、その分、人類の[知性体としての洗練度]も増すはずなので、心ある人々は皆、諸手を挙げて歓迎するだろう。ついでに言えば、[趣味の釣り人]なんてものにも一切共感しない。ああいうのは、みんな、意味もなく虫を潰して喜んでいるガキと同じ。


@しかし、上の「クーリエ」の「キャンド・ハンティング」の記事で言及されているのは、中国の漢方薬の存在。もっと具体的に言うと、漢方薬の原料として[トラの骨]が国際的に高値で取引されているのだが、ライオンの骨は、そのトラの骨の「代用品」(厳密には「トラの骨と偽って売る品物」)として高い需要があるという話。漢方薬の全てがインチキや迷信とは言わない。しかし、少なくとも、猛獣の骨を酒に漬けたところで、猛獣の生命力は抽出されない。せいぜい、カルシウムが溶け出すくらいだろう。カルシウムなら牛乳でも煮干しでも摂れる。


@トラやクマの体の一部(骨や手のひら)を体内に取り込むことで、彼らの生命力や強靭さが手に入ると考えるのは、敵部族の戦士を殺してそのキンタマを食えば、彼らの生命力なり精力なりを自分に取り込める(さらに自分は強さや精力を増す)と考えるそれと、知能レベル的には同等のバカ。



NHKのドラマ『岸辺露伴は動かない』第3話「DNA」を楽しく観た。「アクトンベイビー」発動。